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キャリー・ブラッドショー被害者の会
さて・・・今回断捨離をする中で割と困ったのが、若気の至りで買い込んでしまった(値段もヒールも)高い靴たち。
わたしが20代の後半の頃・・・つまりまだ独身で、後先を考えない購買力がマックスだった時代に、ドラマ「Sex and the City」が世界中で流行った。主人公のキャリーのファッションが毎回楽しみだったんだけれど、
そのキャリーが、マロノだとかルブタンだとかの、兵器のような細いヒールの靴を買いまくるのだ。
本来そういう靴は、リムジンで移動して、ふかふかのパーティー会場の絨毯の上だけをあるくためにあるようなやつ。
でも、すごい素敵なんだもん…って、数回のパーティーのためとかに買ってしまいながら、(いつも金欠なくせに靴を買い込む)キャリーより、(ボーナスの範囲でちょっとだけしか買わない)私はマシだと思っていた。
しかし、のちにキャリーはミスター・ビッグと結婚して、当時の私のマンションの部屋より広い靴専門のクローゼットのある豪邸に住む。ずるい。
そういう高くて綺麗だけどもう二度とはかない靴どうしてる?
と思って、同じ世代の友達に聞いたら、案外みんな同じ悩みを抱えていた。
近くの質屋に持っていったら 500円って言われて泣いたとか。
足が変形してはけなくなるのを防ぐため、家の中で時々履いてたけど(!)床が傷だらけになるのでやめたとか。
実に、子育てやら在宅やらでハイヒールを履くことがなくなると、足の形そのもの変わって、太ったわけでなくても履けなくなるのだ。今となっては、昔なぜこんなヒールをはいて歩けたのかが謎。
それで、当時キャリーよりマシとかって思って買ってた自分て馬鹿だったわ〜と告白すると、みんな、わたしも、わたしもー!と共感してくれたので、「キャリー・ブラッドショー被害者の会」が結成された。
おそらく当時、世界中の女子が影響されてマロノの売り上げをのばしたはず。そして履かれなくなった芸術品たちが、いま、メルカリなんかで叩き売りされても売れずに唸っているというわけだ。
時代、変わっちゃったんだなあと思う。
泣ける。
だからって、持っていても仕方ないという結論は出たので、
美しい靴たちも、はいてくれそうな知り合いに譲るか、ジモティーに無料で出すことに決めました。