ドンファンがいない
最近ちょっと進展のあった「紀州のドンファン」事件(2018年)、人が亡くなった話なので不謹慎ですが、探偵小説に出てきそうなベタな設定の諸々がすごいですよね。
金満老人が豪邸の密室で頓死!遺産背負った愛犬の怪死!!事件現場を知る古参の家政婦!!ドバイに飛ぼうとしていた(?)33歳年下の妖艶な元妻!!!
明智小五郎とフィリップ・マーロウとおしりたんていを愛するミステリ・ファンとしては続きが気になりますな(言い訳)。とばかりに、朝の隙間時間に、スマホで「元妻がストーカー」とかいう下世話なヘッドラインの見出しをクリックしていたところ、
背後からあーちゃん(もうすぐ4才)が急に
「ねぇママ、ドンファンがいない」
って話しかけてきたので、ギョッ!としました。
いや、彼女が探していたのは、くだんの被害者ではなく、吉野家の「ポケ丼」のおまけでもらったちっちゃなフィギュアのことでした。
▼ ポケモン#232 ドンファン ▼
なーんだ・・・。
それにしても元妻、探偵に依頼してアイドルの自宅を突き止め、同じマンションに入居までしていたようです。うわあ。
アイドルの住所を元妻に教えた探偵いわく「この手の依頼は良くあります」@記事・・・じゃねーだろ、と思ってちらっと探偵業について調べたら、一応「探偵業法」があり、警視庁に届け出が必要な仕事のようでした。
ちゃんと読みこむと、欠格事由が最低限すぎて興味深いです。以下に引用する「探偵業務実施の原則」なんか、これっぽち;
・探偵業者等は、探偵業務を行うに当たっては、他の法令で禁止・制限されている行為を行うことができることとなるものではありません。
・また、人の生活の平穏を害する等個人の権利利益を侵害することがないようにしなければなりません。
ストーカーにアイドルの住所教えるのはアウトじゃないんでしょうか。
何でもかんでも法律で縛るのがいいとは思わないけど、せめてもうちょっとしっかりした倫理規定があってもいいんじゃないかな・・・。
なんていう私の浅い考察はさておき、
紀州のドンファン事件は、実行犯の元妻の裏で糸を引きお金を吸い上げた悪党を明るみに引っ張り出すところまで行ってほしいですよね。
警視庁様探偵様、ププッとかいけつしてください!
そして、あーちゃんのドンファンもまだ見つかっていません。
こちらは、母ちゃん探偵がさがさなきゃ!