血潮

どたばたしていてすっかり報告が遅くなりましたが、猛暑到来の前に、ヒプノセラピーの幅を広げる継続学習として、Natal Regression(胎内退行)のプラクティショナー・コースを修了しました。

これまでも普通の退行催眠の誘導で、自ら胎内(らしき空間)に回帰してしまうクライエントが時々いて、それには理由があるはずだからより良い回収方法があるんじゃないかなあと気になっていました。

でも、わたしはシラフではそんなこと全く思い出せない。一般的には、わたしと同じく「胎児だった時の記憶なんてないよ!」という人が大半ではないかと思います。

コースをとったはいいけれど自分が講習の中で受けてみて何も出てこなかったら使えないよなあ、と、ちょっと心配していたのですが、

いやいや、大丈夫でした。予想に反して、思いがけない鮮明な感覚が出てきて面白いデモになりました。なんていうんでしょう、わたしの場合、血が流れこんでくる感覚?みたいなのが凄く強くて。おおお!と興奮している間に、覚醒状態ではまず出てこない言葉の結晶を得ることができました。

人間は誰もが、生まれる前には母の胎内にいたというのは、紛れもない事実です。誰もが、いずれ死を迎えるというのと同じくらいに。

その時、何を感じ、考え、体験していたのか。

胎内退行というのは、そのイメージから現在の自分についてのヒントを得るセッションです。

比較的自由な(幅のある)退行催眠とは違い、一人が何回も受けるようなメニューではないかもしれません。また、妊娠から出産に至るまでのステップを細かく確認していく長いセッションなので、初心者向けではないかもしれません。が、健在意識と潜在意識が未分なピュアな原点への回帰、誰でも一度は、やってみると面白いと思います。

本来英語のスクリプトを、今回日本語に落とし込んでいく過程にも(ほとんどは先生がご自分でされていたのですが、仕上げに)少し携わらせていただきました。文化的背景や価値観の違い、言葉のニュアンスの違いを踏まえて、日本語が母国語であるクライエントさんに対して、より良いガイドができるように。

人の心の探求に終わりはありませんが、引き続き、精進していきたいと思います。

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