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いい結婚をしたと感じるとき
旦那が2泊3日の宮古島から帰ってきた。
実は今回、彼は渡英にあたって会社を辞めるのだが、長年のワーカホリックの末に有給3ヶ月分くらい溜め込んでいたし、カフェテリアプランも未使用だったので、最後のポイント消化に(最初は近場への家族旅行を考えたが、この時期アクセスのいい温泉旅館なんかはけっこう埋まってて)一人旅に行ったというわけ。
で、宮古島、どうだった?
「何もない島だったよ。でも海亀に会えた。橋の上から、波に逆らって泳ぎながらプワーって息つぎするのが見えた、」
えっ、いいなあ!綺麗な写真何枚か(表題写真も)送ってくれたもんね。
「カメの写真撮りたかったけど、間に合わなかった。」
その後もしばらく海亀がどんな風に息継ぎをしていたか、という説明が続いたので、「カメがハイライトだったの?」と訊ねると、
「でもさあ、何回も見てたら、これって俺が子供の頃近所の田んぼにいたクサガメが海にいるみたいなものかって気がしてきたよ。」だって。
そうですか。じゃあ旅は全体としてどうだったのよ?
「俺は、いい結婚をしたなと思ったよ。」
あら、なんでまた?
「レンタカーも、考えてみたら自分で手配するの初めてでさ。色々大変だった。海はすごく綺麗だったから、今度家族で行くのはいいと思ったよ。」
要するに、ちょっと寂しかったっぽい。
私はもとい、人の少なくて自然が綺麗な離島への季節外れの一人旅なんて、もう最高じゃんって思う(宮古島とか1週間くらい一人で行ったっきりで携帯なくても全然過ごせる)のだけれども、男の人の方が寂しがり屋なものなのかもしれないですね。
なんにせよ、彼は私の有難みに気づいたらしい。よかった。