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多様性こそ生産性の源泉

アラフォーとアラフィフのちょうど間くらいの、つかさまきです。

すなおに言えば、今年45歳です。

これを読んでくださっている方の中には、人生の先輩もいらっしゃれば、まだ若い方もいらっしゃると思いますが、

45歳ってどんなイメージですか?

私目線で見るこの年頃は、すごく面白い。

ここ数年ね、私自身もですが、結構、大きな病気する人が多かったです。身体的な代謝のスピードが落ちるので、これまでの食生活や運動習慣なんかのひずみ・蓄積がドーンと顕在化するとこなんでしょうね。

一見問題なく元気そうな人も、おしなべて、生き物としての時のシフトを経験しています。決定的に体を壊す前にその変化に気付いてうまく調整できてる人は、勘がいいなあと尊敬します。

まあ、まず、45歳ってそういう落とし穴を越えてきているってわけ。

しかし、そこから立ち上がって膝の土を払った先にある人生スタイルはバリエーションに富んでいます。結婚していない人とか、結婚したことがあっても離婚した人とか、結婚しても子供はいない人とか、結婚して子供がいる人とか、その子供もまだ幼児な人とかもうすぐ大学生の人とか。

このくらいになると「結婚しなきゃ」という社会的圧力は実は無用なゴーストだということを見抜いている人が多いです。私は個人的には結婚して子供もいてハッピーですが、他の人もみんなそうであれとは思いません。

先日国会で、性的少数者に対する差別を禁止を掲げるLGBT法案が見送られた際に「生産性がない」と発言した議員がいたということが話題になりましたね。その人は、未婚についても同じことを言うんでしょうね。

はっきりいうと、その前時代的で白痴的な発言をわたしは嫌悪します。

皮肉だけど、日本の労働生産性は主要7か国のうち最低なのよ。さすが「多様性を生産性の敵だ」という人が与党の議員に居座っていられる国ね。

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<出典:東洋経済オンライン

保守派には嫌われるかもしれないけど、正しいと信じるから言うよ。多様性こそが中長期的に生産性を高めるものであり、われわれの進化の源です。

私のまわりの、男女問わずバリバリ仕事していたひとたちの中には、社会的にインパクトのある偉業を成し遂げて有名になっている人もいるし、そこまでではないけれど経済的に成功して自分の好きなライフスタイルに移行している人もいるし、企業の中でプロモーションされバリキャリ道を邁進している人もいるし、仕事と趣味とバランスよくマイペースに生きている人もいるし、家族のポートフォリオを考えて今は主婦・主夫をやってる人もいる。

そりゃいいことばかりでなくて、葛藤も苦悩もあるでしょうけど、

生きていれば、実に多様。

最近ちょっと企業の中で評価され昇進し続ける人について考える機会があったんで補足すると、結局はどういう人がそうなるかって、近視眼的でなく中長期的にものを考えられる人、周囲を思いやり好かれる人だなと思います。

「俺が俺が」って自分のこと最優先の人って持続性がない。政治が上手なだけで上がった嫌な人は結局転落している。45歳くらいになると、その公式が事実としてはっきりと観察できます。まじで。

私自身は企業勤めを続けるには唯我独尊タイプで体力もなかった。外資系という変人に優しい風土で、プランニングっていう好きな職種に恵まれて、周囲の人たちもスーパーナイスだったという運の要素が強くて奇跡的に17年間いいかんじで勤めることができたけど。ちょうどいい時に独立してなんとかかんとかここまでこられた。

いやー、ほんと、四方八方にありがとうという言葉しか浮かばない。

45歳って、これまで生きてきた実績があってそれなりのスタイルもできている一方で、まだまだこれからの可能性も感じられる年齢です。

夭折してしまった人の素晴らしい本を読んで、彼がもっと生きていればと思った。

そう、もうこの世にいない友達や先輩もリアルにいるのがこの年齢。

だから私はまだ、死にたくない。

一度は病気ですぐ死ぬのかもって覚悟したけど。やっぱり、もうちょっとやることがある気がします。

若い方々には希望を持ってほしい。年上の方々は何を見ているのか、その智慧をうかがいたい。

いろんな人と話したいなと思う、今日この頃です。

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