悲しきモチャモチャ
朝、ヨーヨーが30分以上かけてだらだらとご飯を食べ、水をこぼして「お着替えしたいぃ~(泣)」、大好きな蒸しパンが「モチャモチャになっちゃったあぁ~(泣)」とべそをかいていたのだが、そのままだとパパの出社に間に合わなくなり、連れて出てもらうことができなくなるので(あーちゃん対応も重なったその瞬間)イライラして、
「だから早く食べてっていったでしょ!ちょびっとしか濡れてないからすぐ乾くよ!ほら、もう時間切れ!ごはんはおしまい!」と、首根っこをつかんで無理やり保育園に追いたてたのであるが、
あーちゃんもデイケアに預けて戻ってきて、一仕事して、ほっと一段落してテーブルの上を見ると、水をすった蒸しパンがほんとに「モチャモチャ」になっていた。
それを見て、ヨーヨーは会話ができるようになったとはいえまだ三歳半なんだなぁと思った。
自分でごはんを食べられるね、上手だねって誉められたのも束の間、もっと早く、サッサと、こぼすなって急かされ怒られて、理不尽だろうなあ。
しかし、モチャモチャってぴったりの表現だな。
ごめん、ヨーヨー。ごめんね、蒸しパン。
できるだけ急かさず、怒らず過ごさなきゃなあ。
と、思ったのも束の間、夕方またトミカとか積み木とかを床にドチャッと散らかしておかたずけを渋るヨーヨーに「おかたずけしないとオモチャはどこかにいっちゃうよっ!」とプリプリ怒っていたのであった。
ああ、「モチャモチャ」という彼の声が、あまりにもぴったりなふやけた蒸しパンのイメージと共に、日付を越えたこの時間まで頭の中にリフレインしている。
じわじわと物悲しい。