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【メンタル対応】”地獄のスゴロク”に手を出すな

ゲームプロデューサーうきょうです。

ゲーム開発ご担当社の方、事業者、
経営者、プロデューサー、マネージャーの皆様
毎日おつかれさまです。

今回は、開発するという現場において
数字が付きまとう現場での生存術、
主に心身を壊さない方法をお伝えしたいと思います。

”地獄のスゴロク”に手を出してはいけない

今日お伝えしたいことはこの一言です。

周囲によく、
”地獄のスゴロク”をし始める人がいます。

”地獄のスゴロク”とは何か?

それは、

売れても地獄、
売れなかったらもっと地獄という
血のサイコロを毎回振り続けるだけでなく、

さらに1コマ1コマ
地獄というゴールに向かっていくこと、
得が一切ない人生ゲームをすることです。


”地獄のスゴロク”はどこにある?

一言で言うとあなたの心の中にあります。

たとえば、

1つ、強い責任感から生み出される

1つ、周囲の期待から生み出される

1つ、過度の精神的苦痛を一定期間受け続ける

1つ、ビギナーズラックらしき成功を
納めてしまって傲慢になってしまう

おおよそ
この環境から生み出されることが多いです。

上記の環境を強い感情と共に経験した時、

売れても地獄
売れなくても地獄

という心理状態に無意識にハマってしまい
まさに地獄行きのスゴロクを開始してしまいます

どういうことだ?と思うでしょうが、

事例をお届けいたします。


売れても地獄の事例

プロジェクト起案時から
相当な売り上げが常に周囲から期待されており
さらに期待以上に集客できてしまった場合。

チーム内の冷静さとはうらはらに、
周囲がまくし立てまくります。

「これは売れて当然だ!」

この空気が流れ出すとさぁ地獄の始まりです。

ざわざわ! ざわざわ!

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胸の中が常にざわざわします。

(。。。失敗したらやべぇぞ)

そんな考えが意識的にも
無意識にも刷り込まれます。

長時間、そして毎日、
繰り返し繰り返し刷り込まれます。

ざわざわ! ざわざわ!

動機は止まらないので、
夜も緊張が高すぎてすぐに目が覚めたり、
朝早く目覚めることが多くなります。

そうすると、身体も休まらなくなります。


しかも、外部関係者が多ければ多いほど

めちゃくちゃいろんなところから
24時間電話、メールがきます。


ただの連絡だけならいいんですけど

「今いくら?」

「今売り上げいくら?」

「次何するの?」

「あれやった方がよくね?」

「ネットでこれ書かれてるけど、どうなん?」

とか、もうめちゃくちゃ連絡きます。

・・・

・・・

・・・

・・・

この連絡ラッシュは
さすがに強靭な
メンタルでも相当なストレスがかかりますし、
物理的にも時間が取られてかなり参ります。


そしてさらに追い討ちになるのが
サービス開始時には不具合の発生。


残念ながら、どんなに頑張っても
サービス当初はほぼ100%
不具合なり、予期せぬことが起こります。

ただその予期せぬことは想定を超えることがある。

そんなとき、
この連絡ラッシュがくるともう大変。
かなり参ります。

おぃ〜

シンプルに死ぬど!

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これが売れた時でも潰れてしまう

事例その1です。

休みも潰れるし、
ほぼ徹夜になる。

当たり前だけど会社員なら
その期間に給与は出ない。

そしてこのループに入る前、
入った人は結構な確率で潰れます。

本当に危険です。


売れても地獄について、その2

そして次にラッキーパンチが効いた事例です。

よく、売れた結果は自分のおかげだ
勘違いする人がいます。

これ、この人の中では

売れている自分=価値のある自分

とリンクしています。

つまり、

売れていないと価値がない自分

という認識が自動的に刷り込まれます。

そうすると他人に対しても
売れていないやつは価値がない人間だ
と思うようになります。

本当は自分がそうなることを恐るがゆえに
周囲にも厳しくなるわけですが、
これが自分でも気づき始めるようになります。

ただ、ひたすらにこの価値観がゆるがないので
自分の不安の強化行動を行うようになります。

そうなるとどうなるのか。

今度は

売り上げが下がることの恐怖に日々怯えはじめます

想像してみてください。

売れている時に、
各方面から電話がかかってきます。

売り上げが好調なときは
まぁ簡単に報告もできますししのげます。

ただ。。。

これが。。。

売り上げが下がり始めるとどうなるか?

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こうなる。

毎度の電話に出たくなくなる。

疾走したくなる。

潰れる。

最悪のコンボがコレ。

これも本当によくある事例です。

自分で自分を追いつめてしまうパターンです。

実はこれ、
自己肯定感が低い人ほど陥り入りやすい罠です。


売れないと地獄の事例

そして次の事例です。

熱心にチームで準備して、時間をかけてやってきた。

人一倍責任をもってやった。

あとは結果を待つばかり。

。。。

。。。

。。。

あれ?

全然うれてなくない?

。。。

あれ?

おかしいな?・・・


さてこのときどういう状態か?

結果=自分の価値をリンクさせています。

これが本当によくない。

基本的に行動は変えることはできても
結果は変えることができないから、

結果と自分の人格や価値を
リンクさせることはとても危険なんです。

だから会社であっても、
子供に対してもそうですが、結果に対して
言及するのはあまりよくはありません。

言及するのは「行動」に対してです。

褒めることも行動です。

結果は運も絡みます。

しかしそう思えない人は、

悟りの境地に達します。

寂しいです。

孤独です。

周囲の視線が自分自身に対して
哀れみの目に見えています。

次どうしようかなと考え出します。

最悪、自ら消えようとします。

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負のループに陥らないためにすること

これはゲームに限らずですが、
事業オーナーや経営者も
同じ境遇になることがあります。

在籍する環境によって緩急はあれども
いずれも似たような状況はよくあります。

ではどうすべきか?ですが、

1つは、結果と人格を切り離すこと


売り上げ=自分の価値と思ってしまうと、
売れたら傲慢になり衰退、
売れなかったら自己嫌悪になり
いずれにしても次に進めなくなります。

みんなが許してくれるとは思いませんが、
売れなかったとしてもそれは
あなたの価値を下げることにはなりませんので、

努力は最大限する。

けれども結果はコントロールできないものだと
割り切ることがとても重要です。

そしてなにより、
結果がどうあろうと、
自分自身の価値は変わらないんだと考えること
です。

正直、この図太さがないとやってられないです。


2つは、常に右肩上がりはあり得ないと知ること

業績というのも目標達成においても、
常に右肩上がりでいい感じで登り続けることは
ありえません。

ゆえに、下がるものは下がる
上がる時は上がると
そこも共通認識として持っておく必要がありますし

そこでなんやかんやと文句を
言ってくる人がいたとしても

行動にフォーカスして、
改善策や、次への準備に取り掛かりましょう。

ここであれやこれやと悩みすぎたら
潰れてしまいますので、
潰れてしまったら走れなくなりますから
それが一番人生においても損でしかなくなります。


潰れそうになったときは

素直に休むこと。

誰かに相談すること。

正直に辛い状況を伝えること。

です。


といった感じで、結構自分の考え方次第というところもあるのですが、構わず周囲はプレッシャーを知らずにかけてくることも多いです。

ゆえにそれに全部答えようとするのもかなり難しい話になりますので、ほどほどの距離感と責任感を持って、辛い時は辛いと言える環境で健やかに働くことが第一です。

最悪失敗してもなんとかなる。

そう思える心と考え方もとても重要です。


そう、こまったときは相談しよう!

会社とか周囲に言えない人が多いならば
私でよければ話聴きます!

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うきょう|フリーゲームプロデューサー兼マーケッター(株スタジオデルタ代表)
いただいたサポート費は還元できるように使わせていただきます! 引き続き読んでいただけるような記事を書いていきたいと思います。