DoorDashの日本進出
本日はDoorDashの日本進出について書いていきたいと思います。
・DoorDash
DoorDashは、アメリカに本拠を置くフードデリバリー企業で、売上額で言えば全米No.1です。
こちらのデータは2021年4月のものですが、UbereatsやGrubhubを大きく突き放しています。
コロナ禍以前の2020年1月時と比べてみると、コロナ禍で増加したデリバリーのニーズを大きくつかんでいることが分かり、まさに勢いに乗っている企業です。
・日本での戦術
DoorDashが日本で行う戦術の目玉が、「DoorDash Storefront」(以下、Storefront)を決済手数料以外無料で提供することです。
Storefrontはオンラインでの注文を、受付から決済まで全て行ってくれるサービスです。
通常のHPにStorefrontを組み込むだけで、それがECサイトへ変化し、様々な顧客データが蓄積できるようにもなります。
このStorefrontが、2021年末までは無料で提供されることが発表されており、これまでオンライン注文システムの導入に抵抗があったお店も試してみようと思えるのではないでしょうか。
また、DoorDashはアメリカで「手数料段階制」を導入しています。
これは飲食店への負担を考慮されたもので、最もリーズナブルなものだと15%の利用手数料でデリバリーを使用することができます。
この施策は、現在日本で用いられていないと思われますが、今後アメリカでの選考データも参考に実施されるかもしれません。
・なぜ仙台なのか
今回、DoorDashは日本でのスタートを仙台から出発することになっています。
仙台からの進出については、
「人口が100万以上の大きな都市で、十分な市場規模がある。また、いいバランスで都会と郊外のバランスをもっている」
という理由だと、DoorDashJapan代表の山本氏が述べています。
加えて、仙台はデリバリー利用率が引くことも要因だそうです。
「利用率」は「飲食店の導入率」なのか、「市民の利用割合」なのかどちらをさしているのか気になるところではありますが。
たしかに、ドイツ発のfoodpanda(親会社:DeliveryHero)は神戸・名古屋・横浜から、フィンランド発のWoltは広島からスタートしており、他の海外発デリバリー企業も人口が最も多い東京からではないことが分かります。
これも利用率や人口などを考慮して生まれた結論なのでしょう。