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コウシロウ、さようなら
どうも、ウクモリ ヒロオです。
残念な知らせが届きました。
私が大好きだったホンドギツネのコウシロウが、4月中旬に亡くなったと知りました。
ズーラシアのアイドルとして親しまれてきた彼も、気がつけば11歳でした。
ホンドギツネのコウシロウ
コウシロウは2010年5月に福井県で罠にかかっているところを発見され、保護された野生のホンドギツネです。半年を経てズーラシアにやって来た彼は、すぐに人気者になりました。キツネにしては珍しい、丸い愛くるしい瞳が印象的でした。
ただ、罠でおった後足肘の後遺症がずっと残ってしまい、時々足を引きづっている姿を観たこともあります。
昨年冬あたりから体調が悪い日があったとも聞きますが、亡くなる前日までしっかりと食事を取っていたので、飼育員の方もまさかとの思いだったとブログで綴られています。
昨日、この状況下ではあったものの、献花台がある間にお別れを言いたくてズーラシアに行ってきました。帰り際に献花台に立ち寄った際にも、テーブルから溢れそうになるくらい多くの花が置かれているのを観て、彼が本当に愛されていたんだな…と改めて知りました。
一気に魅せられました
彼との出会いは実は最近で、2017年に写真仲間と一緒に行った時に出会ったのが最初です。
キツネらしくない愛くるしい瞳にやられ、その後はほぼソロで行き続けました。
一時期はホンドギツネとセスジキノボリカンガルーの展示だけを観に行くこともあるくらい、ファンになってしまったほどです。
野鳥撮影はもう少し前から始めていましたが、ズーラシアに行き始めて生態系について興味を持ち始めたのは、コウシロウとの出会いがあったからといっても過言ではありません。
彼はかなりのレアキャラだったことでも有名です。園長ですら、2週間見ない期間があったというほどです。ただ、実は私が会えなかったのは一度だけ。
昨年の冬に行った時でしたが、おそらくは体調不良の時期だったんじゃないかと考えています。
天国で笑顔に包まれていると思います
コウシロウは何か、いつも困った表情を見せていました。人間でいう眉毛の部分がそうさせていたのかもしれませんが、ある意味でそこがチャームポイントにもなっていました。
ズーラシアでほぼ10年暮らしていた彼。
コウシロウにとっても、観る者にとっても、おそらくそこには幸せな時間が流れていたんじゃないかと思います。
時より見せた笑顔が印象的でした。だからこそ、そんな彼にもう会えないと思うと残念で堪りません。
ただ、お別れの挨拶を済ませた後、園内で動物たちをファインダーに納めるうちに、動物園は「さようなら」と「こんにちは」が同居する場所なんだなと理解しました。
コウシロウ、今までありがとう。そして、さようなら。