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ひでお君、どうか安らかに
どうも、ウクモリ ヒロオです。
この週末は風邪を引いてしまい、自宅でずっと休養していました。最近は体調管理のため、防寒用にジャケットやジャンパーを持参するケースも多いのですが、極寒とも言うべき環境だったり、そもそも咳をしている人がいたり・・・それでも避けられないケースがあります。今日は朝一だけ会社に出社し、病院に行き、そして無理がない範囲で自宅でテレワークを・・・という感じにしたいと思います。
ところで、土曜日の朝は普通よりも早く目が覚めました。私は毎朝、SNSにスズメの写真を投稿しているのですが、たまたまXで信じられないような投稿を見つけてしまいました。それは、ズーラシアから台湾市立動物園へと移送された、マレーバクのひでおが亡くなったというニュースです。すかさず、他の情報源を探したのですが、その時点では見つからず、誤報であって欲しい・・・そんなことを願わずにはいられませんでした。
私が、ズーラシアの年パスを購入するようになって5年くらい経ちます。ホンドギツネのコウシロウ君に魅せられて通うようになり、セスジキノボリカンガルーのタニさんやモアラさんも興味を持つようになり・・・気が付けば、動物名ではなく、名前で憶えられる動物が増えてきました。最近では、チベットモンキーのワカメさんが何か気になる存在だったり。
出会いがあれば、別れがあるのが動物園だということを知ったのも、ズーラシアに通ったからでした。コウシロウ君が亡くなった時は、本当に悲しくて、献花台に写真を置きに行ったのを覚えています。また、セスジキノボリカンガルーのジャヤ・メイは、来園したものの、病気のために我々が観ることなくこの世を去りました。
だから、動物園は一期一会。会える時にとっておきの姿を目に焼き付けておく・・・そんなことを思うようになりました。
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マレーバクのカムイとロコの間に、待望の赤ちゃんが生まれたのが2022年1月のこと。ズーラシアでは17年ぶりのマレーバクの赤ちゃん誕生だということもあり、いつ公開になるのか気になるリピーターが続出。3月9日から公開された際には、可愛らしいウリ坊をひと目見ようと、お勢の来園者が普段は静かなマレーバク舎を訪れました。
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結局、私がひでおに初めて会えたのは、翌々週のことだったと思いますが、その時すでに背中のまだら模様が消え始めていて、この変化をしっかりと記憶しておきたいなと思い、かなりの頻度で通い始めました。
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とにかく、一挙手一投足が可愛らしい・・・それが、ひでおの第一印象。人慣れしていることから、つぶらな瞳で頻繁に我々を見ているのが分かりました。そして、マレーバクがこんなにも可愛い動物だということに、初めて気付きました。
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父親のカムイは、ひでおの誕生を見ることなくこの世を去ったため、母親のロコとひでおの親子には、いつも寄り添っていて、絆のようなものを感じました。絆といえば、「ひでお」という名前の名付け親の飼育員さんも、精力的にブログを更新し、ロコとひでおの情報で楽しませてくれました。
先日もズーラシアから台湾に向け出発するひでおを、笑顔で見送り・・・
土曜日のお昼頃に、ズーラシアの公式サイトでひでおの死が発表された時、真っ先の思い浮かんだのは、母親のロコと、飼育員さんや園長、ズーラシアの関係者の皆さんのことでした。私たち来園者以上に、家族同様に過ごしてきた仲間の突然の死去に、深い深い悲しみにあられることと思います。
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実は私が撮影した、ひでおと飼育員さんとの仲睦まじい動画は、気が付けば約9万再生と驚くようなビュワー数になっていて、再び再生数が伸び始めています。そんな中、この動画に登場する飼育員の方が、ズーラシアの公式ブログで想いを綴ってくれています。
忘れないよ、ひでお君。
天国でカムイと会って、幸せなバクライフを送ってください。ご冥福をお祈りします。