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東大リサーチキャンパスに行ってきました
どうも、ウクモリ ヒロオです。
土曜日は数年ぶり開催された、東京大学リサーチキャンパスのオープンキャンパスに参加してきました。この状況下で事前登録制となり、1週間ほど前に定員に達していたため、どのような状況になるのか気になりましたが、実際には程よい感じの人出になっていたので安心しました。
東大駒場リサーチキャンパス公開
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オープンキャンパスは6月第一週に行なわれている恒例行事で、東京大学生産技術研究所と先端科学技術研究センターが、日頃研究している成果を発表する、学生や家族連れを含む、一般来場者が見学可能なイベントです。普段は見ることが出来ない、最先端の研究事例に接することが出来る貴重な機会なので見逃せません。難解な研究事例も、極力分かりやすく説明されているため、研究テーマが意外と身近に感じるのも、このイベントの特長かもしれません。
私は毎回「遠足」を開催しています
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私は2015年から一般公開の時に「遠足」と称し、水中ロボコンでお世話になっている巻研究室を中心に、仲の良い方と一緒にキャンパス内を見学して回るツアーのようなものを開催しています。ちなみに初回は息子と2人で参加しました。そこから少しずつ参加者が増え、今日に至っています。今回は14名の方にご参加いただき、ひさびさの再会に見学後の交流まで楽しい時間を過ごしました。
写真は巻研究室での自立型水中ロボット・MONACAのデモンストレーションの際のもので、このあとロボットは水深5mの場所で移動や姿勢の調整などを行ないました。このロボットは年末に南極に行き、氷山の下がどのようになっているか調査を行なう予定になっています。
今回は初参加の方も多かったのですが、このデモンストレーションを見た瞬間から、来て良かったと思わずガッツポーズしたくなる心境になったかと思います。
風洞実験室での強風体験
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こちらは縁もゆかりもない研究室ではありますが、いつも風洞実験室の強風体験を皆で体験させて貰っています。最大15mの強風を体験できるのですが、毎回皆必死な顔でこらえている姿が楽しく、マストスポットとして定番化しています。普通は、立つのもやっとな感じになるのですが、写真はその直前のまだ少し余裕がある段階のものです。
以前は立っていられないほどの強風だったので、今回はおそらくマスクが飛ばないよう、速度を落としての体験になっていたようです。
ありがたいことに、午後の開始時間直前に列に並べたので、待ち時間ほぼゼロで体験することが出来ました。
試作棟で熟練の技に触れる
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私が大好きなのは、試作棟と呼ばれている17号館です。ここは外観は昭和のテイストが残るノスタルジックな建物なのですが、一歩入ると・・・
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最新の切削機械があり、プロの技を体験することが出来ます。参加者の中には町工場の方もいたので、職員の方々との質疑応答もかなり専門的な内容になっていました。
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加工機の中には、写真のような昭和18年に出来た金属の折曲機などが置いてあり、加工技術の善し悪しは決して加工機の新旧の差だけではないことを物語っていました。
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今回の見学中、一番インパクトに残ったのが試作棟のガラス加工エリアです。ここでは普段、実験に必要なフラスコなどのガラス製品を作ることが多いそうですが、今回デモンストレーションで作っていただいたのは下の写真の「バネ」です。
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学内の研究室からの依頼で作った、ガラスのばね。力の加え具合によりしっかりとバネとしての機能が保たれていることに驚きます。加工環境によっては上手く出来ないこともあるらしく、ガラスの奥深さを知ることが出来ました。
最新の技術にも触れる
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学内至る所で事例発表が行われているので、1日では到底回り切れません。ご覧の通り、最新の技術を間近で体験することも可能です。ご覧のスポット君(ボストンダイナミクス社のロボット)は、センサーを搭載しているので自分の立ち位置や自分がいる部屋のマッピングなどを行なえるようになっています。3D化された室内マップを見ると、こういった技術が社会を変えていくんだなと感じます。
驚くような環境が広がっている東京大学のリサーチキャンパス。ようやく一般公開が再開されたことをとても嬉しく感じます。来年はもう少し色々なところに行けると良いかな・・・そんなことを感じつつも、まずは遠足を実施することが出来て良かったです。
こんなことを考えつつ、今日のnoteを終えたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!