フライヤーコレクターへの道⑧
どうも、ウクモリ ヒロオです。
今日は安定的に投稿を続けている映画フライヤーの話し。
ヤフオクで落札してどんどん増えているので、ネタに尽きることはありません。
ゴッドファーザー Part3
なぜPart3かというと、実際に映画館で観たのはこの作品だけだからです(笑)
公開時はアメリカに住んでいたので、現地で公開初日に最前列で観ました。
最前列以外空いていなかったという事情もありましたが、3時間近く観続けるのは正直苦痛以外の何者でもありませんでした(苦笑)
そんなどうでもいい前振りはこれくらいにしておいて、本編について語りたいと思います。
まさに集大成となる作品
実は昨年、Amazonプライムで3部作を一気観しました。
確か7時間半くらいあったかと思いますが、3作を続けてみることによって新たに発見したことが多いです。
自分が年齢を重ねた・・・ということもありますが、作品に対する理解度も全く異なり、ソフィア・コッポラの起用など公開当時に賛否両論があったパート3もとても優れた作品であることを再認識しました。
この作品は、イタリア系マフィアのボスの世代交代をテーマに、基本的には2代目のマイケルが軸となり、先代のヴィトーと後継者のヴィンセントとのかかわり方を克明に描いています。
以前は過激な描写が多かったパート1が好きでしたが、改めて見るとマイケルの苦悩を描いたパート2の奥深さに気付かされました。
実際に劇場で観たパート3は、ひと時の安らぎから続く絶望下での幕引きを、実際にヴァチカンで起きたスキャンダルを絡ませつつ続くストーリーに目が釘付けになりました。
マイケルの成長と円熟味・・・以前紹介した「インファナル・アフェア2」もそうであったように、表社会への進出を目前に歯車が狂っていくストーリー展開は、人生のはかなさと切なさを感じざるを得ません。
(マイケルの場合は、その点を後継者であるヴィンセントが理解していないことに不幸を感じます。)
ゴッドファーザーは人生そのもの
絶望の淵に立たされつつ後年を送ったマイケル。
あまりにも寂しい晩年最期の姿は、その前に起こった人生最大の悲劇の直後だけに哀れさを感じざるを得ません。
正道を歩みたい・・・そう思っていたにもかかわらず、夢で終わってしまった彼の人生。
マフィアのボスの息子として生まれながら、裏社会に入らずに軍隊で英雄にもなった彼が、兄ソニーの死によって少しずつ心境も境遇も裏社会へと近づいてゆく状況から、逆に裏社会から身を転じる状況まで・・・冬休みに時間がある方は是非とも、マイケルの物語を観てもらえればと思います。
ちなみに、以前紹介した「キリング・フィールド」が、生きることの大切さを知る作品である一方で、「ゴッドファーザー」は人生のはかなさを知ることが出来る映画だと感じています。
同時に幸せの基準は決してお金だけではないんだな・・・とも。
かなり深い作品です。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。感謝!