表彰台の涙
どうも、ウクモリ ヒロオです。
ホンダが来季限りでの撤退を衝撃的に表明して揺れ動いているF1選手権ですが、私はセナが現役時代だった1988年頃からずっと好きです。地上波、BSで放送しなくなり、少しの間映像で見るのはご無沙汰していましたが、今はDAZNで観続けています。
基本的にホンダが好きですが、それ以上に下位チームの頑張っている姿を見るのが好きです。過去でいえばコローニやレイトンハウス、少し前だとスーパーアグリ、そして今はかつて名門だったウィリアムズ(特にジョージ・ラッセル)に目がいきます。
レイトンブルーが魅了した時代
私にとって忘れられないのは、1990年のフランスGPです。
その2年前、彗星の如く登場したレイトンハウスは、ノンターボのジャッドエンジンを積んだマーチ881で上位に食い込む力走をし、エンジンの差以上に空力の差が勝敗に影響することを示しました。
このマシンを開発したのが、今でも最先端を走り続けるエイドリアン・ニューウェイです。
そんな活躍をしたレイトンハウスでしたが、翌年以降はピーキーなマシンに苦戦が続きました。日本のバブル崩壊によってレイトンブルーはサーキットから姿を消しますが、苦戦する中で見せたフランスGPでのイヴァン・カペリの表彰台での男泣きは力走は観る者を魅了しました。その姿は、今年のモンツァで奇跡の優勝を果たした、アルファタウリのピエール・ガスリーと被ります。
残念ながら、イヴァンは優勝こそ出来ませんでしたが、アラン・プロストに次ぐ2位でフィニッシュ。
表彰台での男泣きは、力走を見た多くの観客の目に焼き付きました。
あの日の栄光は
当時はチーム、サプライヤー、スポンサー全ての領域でジャパンマネーが賑わっていたF1の世界。ある意味でレイトンハウスはその頂点でもありましたが、バブル崩壊と共に状況は一変し、あの頃の栄光を知っている人も少なくなりました。
MP4/4でマクラーレンホンダが16戦中15勝という快挙を達成したあの頃を思えば、もう少しで頂点に立てるかもしれないにも関わらず撤退を決めたホンダの姿勢を複雑な心境で見つめています。色々とあるようですが、原点たる想いって大切だと思うんです。
話を戻すと、イヴァン・カペリはフェラーリに移籍し、美しくも悪名高きF92で大苦戦。その年の鈴鹿GPを前に姿が見られなくなりました。
私がイヴァンのファンであり続けるには、あの時の力走だけでなく、陽気なイタリアンと称される屈託のない笑顔でも観客を魅了していたのが心に焼き付いているからです。
あまり恵まれた成績を残している訳ではありませんが、レイトンハウスのミニカーが発売されると、今でも即完売になると同時にプレミアで手が届かなくなるのは、当時を忍ぶファンが今なお多いことを表しています。
2021年以降がどのように展開するにか分かりませんが、F1自体はこれからも応援し続けたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。感謝。