Day 21 自分以外の人間を愛すること
何だろな、一番の挑戦とは。
考えてみます。
自分が努力すれば済むものは挑戦と思わない
過去の自分にはないものにトライすることを
挑戦と呼ぶと思います。
また、そのギャップが大きければ大きいほど
難しい挑戦になります。
アフリカの諺に
「象を食べるなら一口ずつ」というのがあります。
大きな目標も実行可能なステップに分けて
コツコツと頑張ればいつか必ず到達できる
という意味です。
私にとって一番ギャップの大きな挑戦について考えると
扁桃腺が弱い少年がサッカーをはじめる
英語の成績2の生徒が英語の先生になる
楽器未経験からウクレレ講師になる
高校教師からカナダで日本語教師になる
など色々ありますが
一番は「結婚」ではないかと。
なぜなら一人で頑張れば済むことは
実は大したことはないと思うようになったからです。
自分が頑張ればいいだけですからね。
努力しなければ、実現しない。
努力すれば、必ずではないにしても実現に近付いていくことはできます。
結婚
若い時自分が結婚するとは
いや、できるとは思っていませんでした。
マイペース過ぎますし
気の利くタイプでもないですし
趣味にお金も時間も使いますし
マメじゃないですし
一生自分は独身なんだろうなぁー
子供もいないんだろうなぁー
友達もそう言っていたしー
と漠然と考えていました。
こんな私が何を思ったか結婚できたのは
言い方を変えれば
結婚を決意したのは、とても大きな挑戦だったと思います。
思います、なんて他人事みたいに書いていますが
今振り返ってみるとそう思うということです。
このテーマについて考えるまで
前述のサッカーとか、英語とか、日本語教師とか
過去の自分にないものに突っ込んでいく経験の中に
1番の挑戦があるんじゃないかと考えたのですが
(ちょっと待て)
こんな自分で努力すれば何とでもなるものを
挑戦と呼んでいいのだろうか。
と思い至りました。
自分の努力では何ともし難いものは
人間関係です。
その最たるものが、結婚であり
男にとっては、妻というか、奥さんというか、パートナーです。
ヒロユキみたいな言い方ですが。
結婚をきっかけに挑戦の連続になる
こんなこと書くと
結婚を躊躇している若い方の妨げになるかもしれませんが
そうなのだから仕方ありません。
まず、一人暮らしから二人暮らしが始まります。
食う、寝る、遊ぶを二人でするようになります。
夫婦によってその力加減に差はあると思いますが
独身生活とは全く違います。
そして、さらに
子供が生まれたら人生が一変します。
父性とは黙っていても湧いて出てきません。
妊娠も出産もしないんですから。
赤ちゃんと対面して初めて
(あれっ?俺父親になったのか?)
となります。(私だけかも)
絵本「お父さんがお父さんになった日」を読んで
(そうそうそう)と思ったぐらいです。
なんか世界がキラキラと輝くんです。
「父親」という新しいアイデンティティを得て。
何かを止めるのも挑戦
自分の人生に何かをプラスしていくのが挑戦なら
自分の人生に存在したものをマイナスしていくのも挑戦です。
結婚して私が止めたものは少なからずあります。
毎晩飲みにいくこと
バイクに乗ること
ゴルフ
などですが、特に辛かったという記憶はありません。
SNSには結婚して何かができなくなったことの愚痴が溢れていますが
私はお金のかからない趣味に移行していったので
イライラしなったのかもしれません。
独身時代との1番の違いは、お金を自分だけのために使えないということです。
誰にとっても、これが一番キツいのではないでしょうか。
結婚はコスパが悪いのか
そういう意味では、結婚はコスパが悪いと考えるのは自然です。
もし私が結婚していなかったら
給料の全てを趣味に使っていたに違いありません。
最高級のカマカのウクレレ
ランクルとか大きなRV車
おしゃれなミニクーパー
ハーレーダヴィッドソン
ヴィンテージ古着
最新のデジタル機器
モダンでかっこいい家具
ハイスペックなキャンプ道具
好きな本・漫画・映画
海外旅行
教員として28年働いているので
ざっと1億円くらいは趣味に使えた計算です。
好きなこと全部やってもお釣りがきますよ。
家族のいない独身が寂しいなんて全く思いません。
趣味に全財産をつぎ込めたら
それはそれで楽しいと思いますし
逆に、家族のために稼いだお金を使うのも
十分有意義だと思います。
自分自身のお金と時間を何に使うか。
それは自分が決めることです。
自分が決めたのなら、コスパのことは気になりません。
まとめ
私にとって一番の挑戦とは
自分の力で切り開いていける挑戦よりも
自分以外の人間を愛して
生来のワガママさを超えていくことです。
私にとっては宇宙にロケットを打ち上げるくらいの挑戦です。
結婚という名の挑戦は22年目となりました。
結婚記念日に妻にピアスを買いました。
ピアスには二本の鎖。
片耳で2。
両耳で22。
ピアスが揺れる度に
両者の努力を思い、讃えようと。
そして何より、見た目可愛いですし…
また明日。