IPOへの苦難の道 ~27~
-報連相の大切さ-
この仕事をしていると報連相の大切さに気付かされることがよくある。
今回はクライアントの報連相の渦の中に巻き込まれた経験を踏まえて報連相の大切さについて解説したいと思います。
ところで、皆さん報連相って知ってますよね?
社会人になったら真っ先に習うことかと思います。
社会人の祈りの言葉「ホウ・レン・ソウ」
そう
「報」=「報告」
「連」=「連絡」
「相」=「相談」
のことです。
大体IPO目指す会社に関わると必ずこの当たり前のことを一切やらない人が1人や2人出現してきます。
そういう会社は僕がホウレンソウの機能をやむなく担うことが多いです。
ホウレンソウ収穫です。
ホウレンソウの成長が悪い大地(担当者)から無理やりホウレンソウを引っこ抜き、それを生産者(管理職)に届けます!
僕:「○○さん(担当者)が△△さん(他部署の担当者)に依頼している事項ってどうなりました?」
管理職:「それ何の話?そんな内容の依頼はお願いした覚えないよ?」
このやり取りを何度繰り返して来たことだろう。
大抵このようなケースでは、
「連絡」がない⇒他部署依頼時のメールで何故か管理職はハブられ、知らないうちに、管理職は危険地帯に突入。
「相談」がない⇒相談が事前にないから間違った依頼が他部署に伝わり、知らないうちに、事故に遭いそうな場所に誘導完了。
「報告」がない⇒進捗の報告がないから、管理職が知るのは問題が起こった後になり、気付けばひき逃げで地面に伏す。
という図式が成り立つ。
その度に僕も巻き込まれ、会社の担当者のケツを拭いてきました。
もうケツを拭きすぎて、担当者のお尻が血まみれなのも数知れず。
特にIPOの場合は、管理職はやることが非常に多いです。
証券会社には課題の進捗状況の報告は必要ですし
監査法人とも会計処理の方針についても協議が必要です。
会計処理が変われば税務の対応も変わるため顧問税理士に確認が要ります。
また、全社的に対応が必要な事項は取締役会での説明も必要になります。
このような状況の中、本来知っておくべき情報を知らないと管理職は大変です。
これって結局最終的に困るのは管理職の立場の人間で、謝るのも管理職の立場の人間です。
まさに逆パワハラ。
やっぱりそういう部下がホウレンソウをしない状況をいかに打破するかは、管理職の立場の人にかかっています。
ただ、僕のこれまでの経験では、一概にそういう担当者が悪いとは言えないのもまた悲しいところ。
大体背景には、部下がやった仕事に対して厳しいダメ出しをしているケースが往々としてあります。
そりゃ、相談や報告に行く度に何かダメ出しされると嫌になっちゃうよね。
ということで、部下がホウレンソウをしなくて困っている管理職の方は、今一度自分の部下に対する対応を振り返ってみるのも大事かと。
所属
合同会社UKTGコンサルティング
https://uktg.co.jp/trust/
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