実戦次の一手 UKT(四段)は間違える(2024/10/14 出題分)
将棋ウォーズの棋神クイズをぺたぺたするだけ。
要するに実戦次の一手、そして同時に四段()のポカがさらされる…
めっちゃクイズたまってるから消化したいな
今回は終盤の問題多め
第一問
問題
今局面を見返しての形勢判断
相振りの終盤。こちらの攻めがうまく決まり、あとは寄せるだけ。ただ、自玉もかなり危ないので間違えると一気に逆転負け。
+ いいところ
・攻めている
・数枚なら駒を渡しても自玉が詰まない
ー 困っていること
・攻め駒の枚数が足りるかどうか
・龍を取られたときに詰む金駒の枚数が必要
片方は最善手で、片方は実戦の着手(疑問手)
ここではどのように指すのがよいでしょうか
失敗・最善手
実戦は▲4四桂で失敗(-1206)
実戦の思考・悪い理由
相手玉の左側が壁になっているので、右から迫っていけば勝てそうと思っていた。盤上の駒を増やす意味で▲4四桂としたがこれが悪手。以下△4二金▲同金△5一香で攻めが止まってしまう。
対穴熊では駒を取らずに数を足す攻めが有効になりやすい(経験則)ので、その感覚で迫ったが、この場合は疑問手だった。
最善手は▲5二成香(+1997)
正しい着手・方針
いきなり金をとってしまうのがよかった。以下△同金はそこで▲4四桂が激痛。△同玉は▲4二金打でこれは数の攻めが決まっている。
また、一連の攻めで渡した駒がそこまで強くないので、3七とから暴れられても自玉が詰むことはない。
反省・学び
攻め方の使い分けが難しいが、
自分の盤上の駒を増やす攻めのほかに、相手の金を上ずらせる手が有効な場合がある(仮)。
第二問
問題
今局面を見返しての形勢判断
対抗系の終盤。相手の端攻めが成功しており、負けている気がする。
+ いいところ
・龍と馬と桂の配置でワンちゃん何か手があるかもしれない…
ー 困っていること
・端を食い破られている
・相手の馬がこちらの上部脱出を防ぐいい駒になっている
片方は最善手で、片方は実戦の着手(疑問手)
ここではどのように指すのがよいでしょうか
失敗・最善手
実戦は▲5六香で負け(負け)
実戦の思考・悪い理由
実戦は自玉が詰まないと思い、詰めろを書ければギリギリ勝ちと思っていた。持ち時間で読み切れず、詰めろになっている可能性が高そうな▲5六香を指した。
だが、相手玉の詰めろ以前に自玉に詰みがあった。
△8八銀が妙手で以下▲同玉△9七桂成以下詰み。
最善手は▲8九銀(+738)
正しい着手・方針
自玉に詰めろがかかっており、相手玉に詰みがないので受けるしかなかった。▲8九銀が一例で以下△9七桂成▲同歩△同香成▲9八歩で受かっているかどうか。
反省・学び
自玉の詰めろに気づけるようにする。
第三問
問題
今局面を見返しての形勢判断
相振りの終盤。相手玉が捕まえづらい一方、こちらは上部に龍しかないので簡単につかまってしまいそう。こちらをもって自信はない。
+ いいところ
・自玉にすぐの詰みはなさそう
ー 困っていること
・相手玉が広く読みづらい
・持ち駒にカナ駒がない。
片方は最善手で、片方は実戦の着手(疑問手)
ここではどのように指すのがよいでしょうか
失敗・最善手
実戦は▲3七角で失敗(-2997)
実戦の思考・悪い理由
相手玉が中段にいる限りつかまらないと思い、▲6四角とかで下段に落とす手を狙って打った気がする…。以下△同角成で手番を取られて負け。
最善手は▲8九香(+570)
正しい着手・方針
▲8九香で退路封鎖を狙うのが本筋。次に▲8六角の詰めろだが妙に受けづらい。8八や8七に駒を打って受ける手は▲同香△同成香▲6一龍が厳しい。かといって▲8六角だけを防いでも▲6一龍で今度は▲7四金の狙いが生じる。
反省・学び
終盤は手番が大事。無条件で手番を渡すことがないようにする。
中段玉には退路封鎖の手を指すようにする。
自分の手がひどすぎる…
当時連敗していたのも納得。調子が悪い時は指さないことも大事。