実戦次の一手 UKT(四段)は間違える(2024/10/15 出題分)
将棋ウォーズの棋神クイズをぺたぺたするだけ。
要するに実戦次の一手、そして同時に四段()のポカがさらされる…
今回は微妙な問題が多かったな…
第一問
問題
今局面を見返しての形勢判断
相振りの終盤(本当に相振り)。駒得が大きく、相手の攻めも細いので正しく指せば勝勢か。
+ いいところ
・駒得している
・相手の攻めが細い
ー 困っていること
・自玉が薄い
片方は最善手で、片方は実戦の着手(疑問手)
ここではどのように指すのがよいでしょうか
失敗・最善手
実戦は▲8二銀で失敗(-1539)
実戦の思考・悪い理由
実は持ち時間がほぼなく、俗に言う「将棋は勝っているが将棋ウォーズで負けている」状態になっていた。時間がないので無理に詰まそうとしたが、▲8二銀には△同馬があり、将棋でも逆転で投了。
最善手は▲7八玉(+1310)
正しい着手・方針
と金を取るのが正解。受けだけの手ではなく、▲8五桂から詰ます手を狙っている。△6七成香から迫ってくる手が怖いが、1一に馬がいるので大丈夫。以下相手の攻めを切らして勝つ。
反省・学び
中盤で優勢になっても、時間で負け筋を作るのではもったいない。終盤に時間を残すようにする。
盤面を広く見るようにする
おまけ
この対局の序盤(本当に同じ対局です)。相振りで相手の三間飛車に5五角+3六歩で3殺到されるのはよくあると思うが、ここで図のような▲3八金寄という手があるらしい。△3七歩成には▲同金で大丈夫。
「相振り飛車を指しこなす本1」に載っていた手。知らないと指せないが、実際に指してみたらかなり感触がよかった。
第二問
問題
今局面を見返しての形勢判断
対抗系の終盤。詰むや詰まざるやの局面で形勢判断が難しい。
+ いいところ
・負けになっていることはなさそう
ー 困っていること
・自玉がかなり危なそう
・相手玉に即詰みはない
片方は最善手で、片方は実戦の着手(疑問手)
ここではどのように指すのがよいでしょうか
失敗・最善手
実戦は▲1一角成で負け(負け)
実戦の思考・悪い理由
実戦は自玉が詰まないと思い、詰めろを書ければギリギリ勝ちと思っていた。ただ、この手が詰めろかは怪しい。
また、この瞬間自玉に詰みがあったもよう。△2九金▲同金(▲同玉は△3九龍▲同銀△3七桂以下詰んでいそう)△同龍▲同玉△3八角▲同玉△4八銀▲2九玉△3八金打▲1九玉△2八金▲同玉△3六桂以下詰んでいる。
最善手は▲3八金(+719)
正しい着手・方針
一度金を外して詰めろを受けるしかなかった。以下△2七香成▲同銀で形を乱されてどうか。相手玉に詰めろがかかりづらいので長い将棋になりそうだが、評価値はよいらしい。
反省・学び
穴熊に慢心して詰みが見えないことが多いので、詰みに気づけるようにする。
第三問
問題
今局面を見返しての形勢判断
相振りの終盤。正しく詰めろをかけ続ければ勝てそう。
+ いいところ
・自玉にすぐの詰みはなさそう
ー 困っていること
・桂と玉の位置関係が悪く、王手がかけづらい
片方は最善手で、片方は実戦の着手(疑問手)
ここではどのように指すのがよいでしょうか
失敗・最善手
実戦は▲8六銀で失敗(-1604)
実戦の思考・悪い理由
7五から駒を打って詰ますために銀を打った。ただこれが大悪手で、よく見ると詰めろになっていない。以下相手から詰めろの連続で迫られて負け。
打つならまだ8六金がましだった。
最善手は▲2一馬(+911)
正しい着手・方針
▲2一馬が詰めろ飛車取の好手。△9五歩で詰めろは受かるが、▲2二馬で飛車を取って自玉を安全にすれば勝ちきれそう。
反省・学び
詰めろ風と詰めろは違う。本当に詰めろになっているか確認するようにする。
疑問手がピックアップされるとはいえ、ひどい着手が多かった…
悪い手が減るようにしたいな。