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児童手当の拡充を受けて、3人目の子どもを持つか悩む父親の思い

2024年10月から児童手当が拡充されて、3人目の子どもは月3万円が支給されるようになりました。

わが家ではすでに2人の子どもがいるため、もし次の子どもができたら毎月3万円がもらえることになります。

ニュース記事に対するコメントを見ていると、「3万円貰えるからもう一人子供を作ろうと思う人は少ないです」であったり、「子供手当ではなくて、非正規雇用を対策するべきです」など批判的なコメントがほとんどでした。


ただ、私の家庭はこの政策で一番揺れ動いて欲しい「もう一人が生まれると児童手当て増額の恩恵にあずかれる世帯」であり、結構魅力的な政策に感じました。

「え?3人目で3万円?」という感じで、実際にこのニュースをキッカケとして3人目の子どもを考え始めています。

今回は、3人目の子ども持つかどうかという私の悩みについてお話させてください。




3人目の子どもを持ちたい理由

さて、まずは3人目の子どもを持ちたいと思ったキッカケについてです。

今回は児童手当の拡充を受けて考え始めましたが、それ以外にも純粋に3人目の子どもを持ちたいと思うタイミングが大きく2つありました。


息子の成長と寂しさ

1つ目のタイミングは上の子の成長です。

上の子は今年8歳になる男の子で、小学3年生になりました。
昔はどこへ行くにも一緒でしたが、最近は「家でゲームしてるー」と言って、ついてくることが減っています。

3歳くらいまでの手のかかるときは、「早く大きくなってほしいな。もう少し自由な時間が欲しいな」と思っていたのですが、いざその時がくれば、なかなかさみしいものです。


特に7, 8歳の今は息子との距離感が絶妙に良くて、目を離していても安心できるし、出かけた先でお話しするのも楽しいし、一緒にいると居心地がいい、絶妙な距離感です。
そんな息子も大きくなり、段々と離れていっています。

純粋に、「さみしいな・・・」と思う場面が増えました。


息子との幸せな時間が少しずつ減ってくると、「そろそろ私も息子離れしないといけないのだろうな」と思うようになっています。
その時、「また次の子がいると良いな」と思ってしまうのです。


娘の成長とかわいさ

子どもを持ちたいと思った2つ目のタイミングは下の子の成長です。

下の子は今年3歳になる女の子で、保育園に通っています。

上の子は今では落ち着きつつありますが、小さい頃は活発な男の子という感じで、結構大変でした。
お出かけしたらスグに迷子になるし、レストランで席に座っていることはないし、物はスグなくすし、良く怒るし、「子育てって大変だな・・・」と何度も思いました。


それと比べると下の子は、活発だけどメリハリがついていて、何というか大人みたいな子です。
駐車場では自分から手をつなぐし、レストランでは常に座っていて、床に食べ物を落とさずに完食するし、ずっと笑顔だし、夕飯のときにお手伝いもしてくれて、もはや大人です。

ときどき娘を見ていると、「もしかして芦田愛菜ちゃんみたいに人生が2回目なのかな?」と思うことがあります。


娘がほとんど手がからないでいてくれるおかげで、ただただ純粋にかわいくて、「もう少し、この幸せを感じたいな」と思うときがあります。


こうして考えると、3人目の子どもを持ちたいと思うキッカケは、どちらも子どもたちがくれている感情です。
それだけこの子たちは、私に対して色々な感情を届けてくれているのでしょうね。


3人目の子どもを持つことへの不安

こうして3人目の子どもを欲しいと思う一方で、もちろん不安もあります。
どういった不安があるかと言うと、息子の反対と、私の時間と、パートナーとの関係と、大きく3つあります。


息子の反対

1つ目の不安は息子の反対です。

わが家は上の子が8歳で、下の子が3歳です。学年で言うと6つ違います。
そのため息子は物心がついてからも両親をひとりじめできていたため、娘ができてからはさみしい思いをすることが増えたそうです。

最近はあまりないですが、息子は「ママはずっと妹ちゃんと話してる」と言って、怒っている時期がありました。


3人目の話をしたときも、「今でも妹ちゃんの相手ばかりなのに、もう一人は嫌だ」と明確に反対されてしまいました。
それ以降も3人目の話は何度かしましたが、「またその話?」といつも嫌がるので、最近は話題に出すこともなくなりました。


息子もあと2, 3年で親をうっとうしいと思うようになるかもしれませんが、息子とこの状態のまま3人目を持とうとするのは、良くないと思っています。
一方で時間だけは過ぎていくので、かじ取りが難しいです。


自分の時間

2つ目の不安は私の時間が減ることです。

子どもができると、自分だけの時間は減ります。それは確実なことです。
子どもたちと一緒に過ごす時間が幸せだからこそ子どもを作っているのですが、一方で自分だけでしかやれないこともやっていきたいのです。


欲張り、と思われるかもしれませんが、私は普通な感情だと思っています。

ラーメンが好きな人でも、何も食べたくないときもあります。
旅行が好きな人でも、家でのんびりしたいときもあります。
赤ちゃんが好きな人でも、家で1日中一緒にいるとノイローゼになる人もいます。


こうしてnoteを書く時間や、新しく始めた水耕栽培や農業、音声配信をする時間は、きっと減るのだと思っています。
子どもと一緒に過ごす時間は幸せですが、一人で何かをする時間が今より減ることを、私が受け入れられるか心配なのです。


パートナーとの関係

3つ目の不安はパートナーとの関係です。

私は私自身のことを「家事育児をまったくしない夫」ではないとは思っていますが、それでも妻の負担の方が大きい自覚はあります。


先ほどお話しした通り、私は色々なことを始めたい性格なので、一人の時間がほしいです。
ただ、私が得ている一人の時間は、妻の負担の上に成り立っている場合も多いです。

特に日中に作業しているときは、妻が下の子を見てくれているはずです。

3人目の子どもができると、私の自分だけの時間は減ります。同時に妻の時間も減ります。
お互いの余裕がなくなったときに、今のような妻との良い状態を維持できるのか、不安に思うことがあります。


経済面と生活の変化

ここまでは3人目を持ちたいと思った理由と、持つことへの不安についてお話してきました。
ここからは少し視点を変えて、お金と生活の変化についてお話ししていきます。


児童手当で増える収入

まずは家計の影響についてです。

教育費というのは無視することができないほどに大きな支出です。


収入と支出で分けたとき、まず収入としては児童手当が月3万円給付されます。
正確には上の子が22歳の年度末までの期間という制約があるため、仮に今から1年以上先の2026年に生まれたとすると、ザックリ以下のような形になります。

  • 条件

    • 上の子:2016年生まれ

    • 末っ子:2026年生まれ

  • 結果

    • 上の子(2016年生まれ)が22歳になる年は、2016+22=2038年。

    • 末っ子(2026年生まれ)が2038年時点の年齢は、2038-2026=12歳

    • 末っ子がもらえる児童手当は、

      • 12歳まで:12年×12ヶ月×3万=432万

      • 18歳まで:6年×12 ヶ月×1.5万=108万

      • 合計540万

合計で540万円となりました。


教育費や生活費で増える支出

収入はキレイに計算できるのですが、支出は結構難しいです。

実際に上の子が8歳になるまで育てて思うのは、「小学生までは、さほど金はかからない」ということです。


一方で中学からは塾にも入るだろうし、高校が私立かどうかなど、教育費という変数がどうなるかが支出の料を決める重要パラメーターになると考えています。
少なくても私の家庭での生活水準では、540万ではまったく足りないです。


あとは旅行が好きというわが家のライフスタイルへの影響も大きいでしょう。

  • 5人家族になれば軽自動車には乗れなくなる。

  • 旅先で5人部屋は少ないので2部屋になる。

  • 中学生からは大人料金。

うーん。旅行に行く回数が減りそうな気がします。
ここら辺は子どもが増えても旅費が増えない旅行スタイルを開発しないと、幸福度が下がりそうです。


仕事と育児の両立

経済面だけでなく、仕事面でも影響は大きいです。

私は最近「もっと仕事以外の時間がほしい」と考え始めたキッカケがあって、裁量労働制に切り替えています。
裁量労働制は労働時間に関わらず、求められたアウトプットが出せていれば一律の給与となります。


裁量労働制を始めた今年の4月からは、基本的には残業はせず、息子の朝の支度を見守ったり、最近だと2人のお迎えをしたりしています。
ただ、良いことばかりではありません。

仕事の遅れを残業時間で挽回することはできなくなったため、遅れが発生した時のストレスは大きくなりました。
3人目ができたときは家庭の方もさらに余裕がなくなる可能性は高いです。

私は予定に遅刻するとかの日常的なことを含めて、余裕がないことに大きなストレスを感じます。
そのため仕事と育児の両立は不安材料の1つではあります。


家族の未来を考える

こうして考えてみると、3人目の子どもを持つことにおいては期待と不安が渦巻いていることに気づきました。

私だけでなく、息子の不安、妻の負担など、家族全員にストレスがかかります。
一方で、それぞれのストレスに対して、重要さには大小があります。


私の時間や、お金の不安は、私が考えて何とかすれば何とかなるはずです。
あらためて考えると、わが家においては一番大事なのは、息子の気持ちなのかもしれません。


3人目という1人のことだけでなく、家族全体としてどういう未来を描きたいのか。
考えすぎていてはどんどん時間が過ぎていってしまいますが、完全な答えは出せなくても話していくことが大事ですね。

また、息子や妻と一緒に話しながら、答えを見つけていきます。

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