「Think Globally」より「Act Locally」

ウクライナ国防省のFacebookによると、南部クリミアの住民に対してロシア軍の機材の位置等をオンラインで報告するよう呼びかけているとのこと。
専用アプリ(Chatbot)も用意されており、投稿者の安全を確保した上で、ロシア軍幹部の居住地、ロシア軍機材ロケーションや移動ルート、ロシア軍の協力者の情報を伝える仕組みとのこと。

3月末よりワルシャワの臨時オフィスにて、ウクライナから退避してきたスタッフ数名と共に働いているが、ウクライナ人スタッフは仕事の傍ら、現地より頼まれた衣類等の発送手配を行っている。
この週末も、寒い冬を迎える前に軍隊向け冬用衣類の発送手配を行っていた。
軍事用品は国家が全て手配しているものだと思っていたが、こうした防寒下着やちょっとした衣類などは、民間レベル・個人レベルで調達/輸送手配を行っているケースも多いとのこと。
この半年間、ウクライナの国民それぞれが各自できる範囲の協力をしている姿を目にしてきた。

一連の戦争報道にて、ウクライナ兵士の士気の高さが謳われているが、こうした民間レベルでの間接的な戦争参加も、兵士達の士気を支えている理由の一つかもしれない。
身内・友人・知人が危険を冒してまで送ってくれたものや安全を祈願して送ってくれたものを身に纏うことが士気の源泉になるというのは、戦場に立ったことがない身でも分かる気がする。
因みに、ワルシャワからウクライナ東部への輸送方法についても、ワルシャワからの避難者用の定期バスの運転手がボランティアとして手伝っているとのこと。
 
ビジネスの世界で「Think globally, Act locally」というフレーズを目にすることが多いが、今のウクライナは、個人個人の「Act Locally」の足し算・掛け算によって支えられていると感じた。
表に出ることのないアンサング・ヒーロー達に心から敬意を込めて。
 
虹:
帰宅途中に綺麗な虹が出ていたので写真を1枚撮った。
虹の持つ意味は、国によって吉凶異なるが、素直に何か良いことの前触れと捉えたい。

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