2022年10月に思ったこと

●ラーメンからミサイル
就職活動の頃、商社の取扱商品を紹介するフレーズとなっていた。
本当にミサイルを扱っていたのか不明だが、入社した1994年から2022年2月まで、自分がミサイルという言葉に囲まれる生活になることは想像しなかった。
現地スタッフとのやりとりや本社への報告でほぼ毎日のようにミサイルという言葉を使用している。
最近「み」の文字を入力すると、予測変換で「ミサイル」が上位に表示されることに気づいた。「みさ」まで入力すると「ミサイル攻撃」と予測してくれる。

又、ミサイルの文字とは別に下位候補には「未達成」という文字も予測変換で出ている。こちらも日々のやり取りで頻出するワードとなっている。
 
●ロシア正教会
ロシア正教会(モスクワ総主教)の説教がTwitterで拡散されていた。
「核戦争が始まったら出来るだけ爆心地の近くにいなさい。さすれば痛みもなく一瞬で全てを終えることができる(天に召される)」との内容であった。
この説教の言わんとするところは、正教会の立場として、動員を肯定するものとなっており、特に動員を非難すべきではないという点を強調する意味で使用されており、極めて政権寄りのメッセージとなっていた。
教会での有難いお言葉ではあるものの、ロシア特有のアネクドート(=ロシアン・ジョーク)にしては笑えない。
 
●日産自動車はロシア市場からの撤退を発表
今年3月から生産を停止していた日産自動車のサンク工場、及びモスクワの販売拠点といった現地法人をロシアの国営機関に譲渡するとのこと。
但し、日産はロシアの現地法人や事業を買い戻せる権利を有しており、今後6年間行使可能となっているとのこと。

今回のロシアによる軍事侵攻がどういう形で終結するにせよ、戦後ロシアとの付き合い方が「Business as usual」に戻ることは最早ないだろうと言われている。ロシアには相応の責任を取らせると言うのが欧米の考え方。
私自身、2000年から2004年までモスクワの日産代理店に駐在していたこともあり、このニュースはとても感慨深く受け止めた。当時のスタッフの去就を含め皆どうしているのだろうと考えずにはいられない。
ロシアの蛮行は、ウクライナ人のみならず、こうしたロシア人の人生も大きく狂わしている。

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