会社の『額面と手取り』って何?サラリーマンの『額面と手取り』風に解説します
サラリーマン(給与所得)って
給与が上がっても
ボーナスがあがっても
手取りにすると、
あれっ?
あんまり
変わらないなぁ~
って
がっかりすることは
ありませんか?
ぼくもサラリーマンのときに
よく感じていました
要は『額面と手取り』
の違いが
原因なのですが
この『違いは』
『会社経営』でも
同じことがいえます
さっそく
みていきましょう
サラリーマン(給与所得)の額面と手取り
給与所得は
所得に応じて
7段階にわけて
5%~45%課税
されているので
収入が増えると
所得税/住民税も増える
しくみです
さらに
社会保険(健康保険/厚生年金)も
報酬のランクに応じて
保険料が変わるので
所得の高いひとほど
あれっ?!
となるのです
□□□□□□□□□□□□□□□
あなたが
実際に
生活につかえるお金は
当然、
『手取り額』なので
『手取り額』をベースに
生活設計されているかと
思います。。。
会社の額面は?
では、
まずは
『会社の額面』って
いくらなんだろう?
・売上?
・粗利?
・税引後の利益?
いろいろ
細かく考えると
キリがないのですが
『税引き後の利益』+『減価償却費』
が『会社の額面』と考えてください
『税引き後利益』
税引き後の利益は、法人税などの
税金を払った後に残る
お金のことです
※当期純利益ともいいます
減価償却費は
自動車
建物
機械など
買った
資産の価値が
『購入した年』だけでなく
『複数年』続く資産は
一定の期間で
経費として落としていく
会計のルールです
□□□□□□□□□□□□□□□
あくまでも会計上の
ルールであって
実際の『お金』は
買ったタイミングで
支払っています
なので
『減価償却費は(当年には)払っていない経費』
であって、
税金を計算する上で
便宜上の経費なので
補正してあげるんですね
よって
『税引き後の利益』+
『減価償却費』が
会社の額面金額になります!
会社の手取り額は?
会社の実際の『手取り』
を計算する上での
ポイントは
経費に落ちていない
支出をカウントすることです
①銀行への元金返済額
銀行へ支払う金利は
『支払利息』
『支払利息割引料』
とう科目でおちています
でも
銀行への『元金返済』分は
経費でおちていないので
別でカウントする
必要があります!
②生命保険の積立部分
同じように
生命保険には、
経費でおとせるものは
『生命保険料』
『保険料』
でおちています
経費でおとせないものは
経費ではおちていないので
カウントし直してください!
会社の手取り=
『税引き後利益』+
『減価償却費』-
『銀行への元金返済』-
『生命保険等の積立金』
ここだけ、おさえてもらえればOKです!
会社の手取りがマイナス?
実は、この会社の手取りがマイナスの会社が
ほとんどです!?
マジです。。。。
例えば、
税引後利益 300万円
減価償却費 200万円
額面 500万円
銀行への現金返済 500万円
生命保険への積立 300万円
手取り ▲300万円
□□□□□□□□□□□□□□□
こんな会社が多いです
手取りがマイナスなので
『借入』を
繰り返すことで
会社を廻しています
個人に例えると
手取り以上に
支出が多いので
生活ローンや
消費者ローンで
生活している感じです
手取りの範囲内での生活設計を
手取りがマイナスで
金融機関からの借入で
会社を廻している場合
一番、儲かっているのは?誰?
一番、損をしているのは?誰?
すぐに、わかりますよね
□□□□□□□□□□□□□□□
改善策は?
①額面を増やす
税引き後の利益を増やす
(役員報酬などの意思決定できるものから)
②元金返済額を減らす
返済期間を長く組み替える
③積立を減らす
保険は掛け捨てを中心に考える
家計も会社もシンプルに!
いかがでしたでしょうか
理由はさまざまですが
会社だから
『特別』に
考えられる方が
多いのですが
『手取りの範囲で生活する』が基本です
あなたの会社の
『額面』と
『手取り額』も
一度、チェックされてみては
いかがでしょうか。
ではでは。