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最近、気になるお菓子があります。
「じわるバター」

なんだか美味しそう😍
もちろん写真で見ても、そう思うのですが、
このネーミング!
バターがじゅわっと染み出してきそうな…🤤
そして、口の中で香りがジワジワ広がって行きそうな…

だって、バターもりもり
てんこ盛りですよ!?

食べたくなりました?😎

以前note仲間のひろさんが
「チョコまみれ」「チョコだらけ」の記事を書いておられました。こちらのネーミングも刺さりました💕

ふと私は、数年前に日本語教師養成講座の中で勉強したことを思い出しました。

新しいことばを創り出す方法のことを「造語法」って言ってたなぁ…

造語法には色々なパターンがありますが、大きく分けると次の2つ。
A:語根創造(まったく何もないところから
    新しい語をつくること)
B:既存の語を使って、新しい語を作ること

そしてBを更に分けると
①合成(チョコ+まみれ→チョコまみれ🍫🍫🍫)
②混淆(ゴリラ🦧+クジラ🐳→ゴジラ⋆͛🦖⋆͛
         タピオカ+食べる→タピる)
③借用(外国語・古語・方言から取り入れる。
         ステイホーム・クラスターなど)
④縮約(ファミリーマート→ファミマ🏪
         サブスクリプション→サブスク)
⑤文字からつくる
        (Automatic Teller Machine→ATM
         八+八→米寿)
⑥転成(他の品詞に転換。わかる→わかりみ)
⑦逆成(接尾辞だと誤解された部分を取り除く
         ことでできたもの。目論見→もくろむ)

ちょっとややこしいでしょうか?
毎年選ばれる流行語大賞を見ていると、造語の宝庫ですよね😆
「ぴえん」(;_;)のようなオノマトペなどは
A:語根創造の良い例かもしれません。

そしてこの「じわる」
じわじわ+染みる?
じわじわ+食べたくなる?
と考えると②混淆なのかな…

さて、造語のことを考えるといつも思い出すエピソードがあります。そして思い出すたび独りでフフッ🤭と笑ってしまいます。

それは、私が日本語教師養成講座を受講していたとき、音声学を教えてくださった日本語研究会の代表理事、伊藤健人先生のエピソードです。
伊藤先生には私の娘たちと同じ年回りの娘さんが2人いらっしゃるのですが、
上の娘さんが5歳のころ、どうしてもチーズINハンバーグが食べたい❣️と言うので、ご家族4人でファミリーレストランに行ったそうです。

お姉ちゃんは予定どおりチーズINハンバーグを注文し、今か今かと待っていました。そしてまず、妹のハンバーグが来ました。お母さんがナイフを入れるとお約束のチーズがとろーり🧀💕
お姉ちゃんの期待はますます高まります😍
そしてとうとう自分のハンバーグが到着✨
胸ときめかせつつナイフ🍴を入れました・・・
「?」
何も出てきません💧
さらに切っても 何も出てこないと分かった瞬間
彼女の口を突いて出てきたのは
「チェダってねえし」
・・・

せつない!😖
涙が出そうでしょ?
泣きわめきたい気持ちを抑えての一言ですよ。
大人だ…

そして、新造語大賞をあげたいくらいの
完璧な造語✨

チェダーチーズ+入る→チェダる

しかも、ちゃんと正しく活用している!
語幹(変化しない部分)=チェダ
活用語尾(変化する部分)=る

皆さん、中学で習った文法覚えてます?
チェダらない、チェダります、チェダる
…チェダって😆

わずか5歳の子どもでも
たとえ論理的に説明はできなくても、母語のしくみはちゃんと分かってる。
正しい文法に則ってつくられた言葉は、たとえオリジナルの造語でも
すんなり相手に通じるのです。
誰に教えてもらわなくても
私たちの身体には母語のルールが染みついている。
だからこそ、毎年たくさんの新しいことばが生まれてくるのですよね😊

若者の言語センス、侮るなかれ。


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