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ペアレンツカンファレンスは参加必須。子供達一人ひとりのフィードバックを聞ける&個別に先生と話せてとても参考になります。

お父さんです。

このブログは地元の公立中高で学び、地方大学を卒業した庶民派お父さんがひょんなことから子供二人の都内私立小学校受験を経て、またまたひょんなことで子供たちがイギリスのボーディングスクールに合格するまでの道のりを綴っています。

今回の記事について                                      
今回の記事は、学校から子供達へのフィードバックを聞く機会であるペアレンツカンファレンスについて書きます。普段我が家の子供たちは学校でどういう様子なのか。お勉強だけでなく、授業以外にどうやって誰と過ごしているのかなどを先生たちから色々と聞ける機会です。この貴重な機会を逃す手はありません。英語が下手でも全然OK! ペアレンツカンファレンスは参加必須のイベントです。皆さんの参考になれば嬉しいです。


イギリスの学校には参観日はありません。代わりに年に2回ほど、ペアレンツカンファレンスという、先生と親が自分の子供について話をする場が持たれます(これは先生との個人面談なので、日本でもあるような気がしますが一般的なのかはよく分かりません)。

ペアレンツカンファレンスの目的は、以下です。

『自分の子供が学校生活をどう送っているかを学業面および生活面で先生からフィードバックを直接もらい、親からは何か疑問点があれば先生に聞いて家庭でフォローする』

一人の先生あたり約10分程度の枠で、それぞれの教科ごとの先生のテーブルを親が回っていく構成なので、我が家のように2人子供がいる場合は、結構忙しく立ち回る形になります。メインの科目だけで4-5科目あり、全部の先生と話そうとすると生徒一人あたり8人くらいになるので、子供2人分となると最大15-16人の先生と話をすることになります。一人10分として150-160分。これは先生も疲れるし、親も目まぐるしく入れ替わって話を整理するのに頭を使うのでメモを取っておかないと「あれ、これどっち(娘 or 息子)の話だったっけ?」みたいなことになります。

開催に向けた流れとしては以下です。
①開催1ヶ月くらい前から「〇月〇日はペアレンツカンファレンスです」とメールで案内が来る。大体土曜日に丸一日かけてやる事が多い。

②開催2週間くらい前に、先生とのアポイントを取る予約ウェブサイトがオープンする。ここで開始時間にちゃんとスタンバイしておかないと自分の行きたい時間に予約が取れず良い感じのアポイントが取れない(飛び飛びの時間になってしまう。もしくはお目当ての先生とアポイントが取れない)。

③アポイントが無事に取れたら、当日所定の場所へ行って話す。
大体その学校のカフェテリアか、各先生の教室に親が移動しながら回る形。

こんな感じの予約サイトがオープンします。先生も大変です。。出遅れると良い感じの時間に取れずに、30分後に次のアポイント、その次がさらに40分後みたいな感じになって最悪。


どの親もシニアスクールの受験の年が近づいてくると、結構な気合いでこのペアレンツカンファレンスに臨むので、スケジューリングもとても大事です。なるべく効率的に話を聞きたいのに、先生の空いている時間枠が空いていないと、30分-40分もボーっと待たされる事態になったりしますので、オンラインで予約が開始される時間には、パソコンの前で待ち構えて自分の好きな時間に一気に予約した方が良いです。そんな感じで予約を入れて当日を迎えるわけですが我が家も夫婦揃って学校に出かけて色々と子供たちの普段の様子や勉強っぷりを聞きます。

「子供たちはちゃんと学んでいるか」
「英語をどの程度理解しているのか」
「先生の言っている事をちゃんと聞いて学んでいるのか」
「何の科目が得意で何が苦手そうなのか」
「家庭でのフォローは何をすればよいのか」
「学校での過ごし方はどんな感じなのか」


などの子供たちに関するアドバイスを、何度も何度も下手な英語で聞き直しながら、できるだけ多く聞くようにしていました。

正直言って娘も息子も入学後1年目のペアレンツカンファレンスは、
「まぁ、まだ入ったばかりだからこれからですね。元気でやってますよ」みたいな感じのフィードバックが多く、例えば娘の方は、英語が分からないながらも、積極的な面がある事や、英語でのコミュニケーションに関してのアドバイスなどフィードバックを幾つかもらった一方で、息子に関しては

「ずっと授業中黙っているけど大丈夫。今後も注意深くフォローします」
とか
「友達とはよく外で遊んでるけど、クラスでの発言は無くシャイですね。」

みたいなことをほぼ全ての先生から言われて、娘と息子の差に少し凹んだことを覚えています。確かに息子の場合はシャイボーイであることは日本にいるときから分かっていたものの、この「一言もしゃべらない。クラスでも発言がゼロ」というフィードバックは、実はそれから2年間ほどずっと続きました。本人も特に学校に入りたての頃はまったく英語が分からない中で、ずっと席に座っていないといけない状況はツラかったのだろうなと思いを馳せつつ、2年間もその状態だったのは正直心配でした。

一方で、入学から3-4ヶ月くらい経った頃からは、イギリス人の友達の家に遊びで行ったりするようになったりして、言葉は分からないながらもスポーツ(だけ)を頼りにコミュニケーションを取るようになったのが唯一の救いでした。この頃息子がよく言っていたのは、「クラスで先生が何を言ってるか分からないけど、何となく少しずつ分かってるよ。みんなを見てたら何をやるか分かるし。でも何を言って良いのかが分からないから黙ってる。」でした。

サッカーでサバイバルする息子。エラいぞ!

と言いつつも明るく言うし、学校にも嫌がらずに行くし、友達との遊び回数も増えてきて、子供のサバイバル能力は素晴らしいです。この辺の言葉の問題は、なかなか難しい問題で、一番言語能力が発達する時期に母国語ではなく外国語での環境に置くのが良いのか悪いのかは意見が分かれる所だと思いますが、一つ明確な事は「親が心配するよりも子供はたくましい」です。

娘も息子も「学校に行くのがイヤだ」という事は結局一度もありませんでした。英語が1ミリも分からない時でも嫌がらずに行ったので、その意味では楽しいと思っていたのは間違いなさそうです。そういう意味では英語の環境が良いか悪いかというよりは、その学校自体が楽しいか楽しくないかという事の方が子供にとっては重要なポイントであると思います。ちゃんと先生達が子供に気を配っているか、子供たちが興味を持てるカリキュラムを提供できてるかなどが重要なポイントだと強く思います。

その意味でペアレンツカンファレンスで強く私が感動したのは、先生たちが子供の学習成績やクラス内での態度だけでなく、学校生活での色々な事をちゃんと見ている事でした。例えば娘や息子が誰と仲が良いのか、休憩時間には誰とサッカーをしているのか、最近学校内で娘がこういう事をしていたとか、息子がランチタイムに友達の誰々とふざけているのを見たとか、また風邪でお休みした時には各先生に情報共有されて「大丈夫だった?」みたいな会話が自然に出てくる事などが非常に好感を持ったポイントです。そういう些細ながらも先生たちの目が各子供たちに行き届いている感覚が最初の頃の学校との相性を見極めるとても重要なポイントなのかなと思います。とはいえ先生によってだいぶ異なるのですが、全体として先生達のプロフェッショナルな感じが良く伝わってくるというか、暖かい目線を感じる事ができたのがペアレンツカンファレンスの一番の収穫でした。

これが高学年(11‐12歳)になってくるとだいぶ様相は変わってきて、もっと勉強にフィードバックの内容が寄っていく感じです。具体的にはシニアスクール(中高)の受験を考えている家庭にとっては死活問題になってくる受験対策というか改善するべきポイントの確認が大きな割合を占めるようになっていきます。具体的な志望校をイメージしながら、「このレベルまで上げていかないと」とか「こういう練習問題を家でもフォローしてください」とかと言ったコメントが多くなります。

先生1人当たり10分という短い時間ですが、だからこそ先生達が普段どういう風に子供達1人ひとりを見ているのかが如実に分かって、面白いなぁと思いました。繰り返しになりますが、ペアレンツカンファレンスは参加必須です。英語の上手や下手は関係ありません。会話を楽しむくらいの感覚で出かければ良いと思いますし、結果として学校と子供との相性を判断する非常に良い機会になると思います。

今回も長々と書いてしまいました。いつも記事を読んでいただきありがとうございます。皆さんの参考になれば嬉しいです。


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