リトリートをふりかえる 其の五
くると思った明日はなかなかあらわれず、気づけば前回からだいぶあきました。8月6日。ヒロシマ。台風が東海、関東あたりを目指して太平洋を旅しています。8月9日。ナガサキ。台風一過。8月13日。盆。まだまだうだる暑さ残る関東からハワイ島を羨み、眺む。よし、しのごの言わずに、リトリートをふりかえるの其の五、さっそくいきましょう。今回からは腸内デトックスをふりかえります。
去年の第1回同様、今回も7泊8日のスケジュールで開催しました。2日目から6日目まで、5日間の断食(20倍に膨れるというパウダーをオーガニックのりんごジュースで割って日に5回も飲むので、そんなにお腹は減りませんけどね)をして、inputからoutputにモードを切り替えていきます。2日目から7日目まで、毎日腸を洗うこと計6回。このリトリートのメインイベントですね。コロンハイドロセラピーの担当はもちろんMika Moon。ボクは期間中にチネイザンを3回させていただきました。ゆうちゃんは最初と最後にデトックスをしっかり支えてくれる/きれいになったからだの基礎となる栄養を行き渡らす身体にやさしい料理を。概要だけお伝えすればこのような感じです。でもいつだって肝心のドラマは細部に宿るもの。ミラクルな瞬間をすこしふりかえっていきましょう。
Coincidence ぐうぜん/ひつぜん/おみちびき
腸内デトックスから参加のLさんを迎えに、ゆうちゃん、Yちゃん、とボクの3人は一路ヒロ空港へ。インナートリップから参加してくれていたYちゃん。毎日さまざまな話をしていく中で知ったのは、彼女の今回のハワイ島の旅には亡くなったお母さんの導きがあったということ。母の死を知ってすぐハワイ島に来た、去年の自分を思い出しているボクがそこにいました。つながる。
かたや、Lさんはとことん自分をからっぽにしたいといういま。本来の自分に還りたい。大元の自分は誰なんだろう。名古屋、東京で数回既にチネイザンを受けてくれていて、その際に「今の自分にしっくりくる呼び名がない」と悩みながら「とりあえず、Lさんで」となっていました。定まらないアイデンティティがその裏にはあったかもしれないなと思ったり。。。
さて、ヒロ空港で再会したゆうちゃん、Lさん、とボク。自然なハグ。日本で会うのとハワイで会うのとでは何かが違います。そしてはじめましてのYちゃんとLさん。挨拶もそこそこに、荷物を積み込んで、さっそく乗り込みます。車の中でYちゃんにLさんを「Lさん」とあらためて紹介したところ、「名前なんだけど、本名がK○だから、やっぱりKちゃんで」というLさん。ついにしっくりくる名前が見つかったようで、その場からLさんはKちゃんに改名して確定。そしたらYちゃんがびっくりして、言うんです。「お母さんと同じ名前だ」お母さんと来たかったハワイ島に来たら、どういうわけだかお母さんと同じ名前のひとと一緒に旅をすることになったYちゃん。Kちゃんは気づいたら静かな涙を流していました。偶然に思えるちょっとしたできごとも、なにかに圧倒的な説得力をつけたり、疑念を払ったり、覚悟を決めたりするきっかけになります。お腹の底から必然におもえるとき、そこに願う現実は、ほぼ実現しているのかもしれません。
いきなりそんなはじまり方をした腸内デトックス。一行は一路、宿へと向かいました。この日はリトリート前日の前泊だったので、明日からのコロンクレンジング、チネイザン、断食、心身のデトックスの日々に向けて、こころとからだを潤してくれるやさしい食事をゆうちゃんがこしらえます。ここに至るまでの自分、女性性、からっぽになるってどんな感じだろう、腸そして膣を癒すこと、などなどなど、ロウソクの灯りに照らされながら各々のライフストーリーや、いま興味のあることをシェアしていく。
特に印象に残っているのはKちゃんの「今回のデトックス・リトリートに参加するのを一度やめようかなって思ったのは、寄生虫の仕業だった気がする」という話。weatherは天気、つまりはお「天」道様の「気」分。世界は天気次第で、まるで別物になる。いい日もわるい日になれば、わるい日もいい日になる。となれば、私たちの気分、私気とでも呼びたくなるそれは、それぞれの日常に、なにをしているんだろう。ボクたちの気分は、ボクたちが見ている世界を、この現実を、言ってしまえば作り出してる、と言えるかもしれない。そんなことを思うと余計にわくわくするし、どきどきする。
さぁいよいよ、腸の大掃除かはじまります。