10年以内にブームになるもの
人類はパンドラの箱を開けちゃったんだよね。
まず、世界的意向として、今後不老不死研究・遺伝子操作・デザイナーズベビーへの需要が高まるでしょう。
科学技術の進展とAIの普及でより正確なデータ扱うことが可能になり、個人の遺伝情報にパーソナライズされた医療が流行るからです。
すでに進行中の研究開発・臨床試験に10年ほど、社会的議論に5年ほどかかり、まず遺伝病・疾病予防を排除しようという名目に落ち着き、法の整備後、最短で2040年から実施され得るでしょう。
それ以前に日本国内の社会の意向としては、今後10年ほどのブームとして「結婚」の価値が上がります。
人間選別(結婚)は始まっているんだよね。
格差の認識と格差の広まりについては既に認める方も多いかもしれません。富める者は二物も三物も持つみたいな話です。しかし今後はパーソナライズされた遺伝情報のデータの普及と集積を踏まえ、格差を象徴する項目も増え、また正確になっています。
やばいよね。
例えば、最近のZ世代の間では自分が加工美女ではなく"遺伝子からして勝ち組"の希少な存在であることを証明するために、自分自身ではなく親の顔や実家の太さをアピールするという風潮がポツポツと見受けられます。
家系をバックに過去に裏打ちされた今をアピールするわけです。どうも格差というものは人類にとって甘美な響きを持つようで、この風潮は加速すると思います。そして未来予測がもっと正確にできるようになる。データをもとに今を過去にして正確な未来を予想することで、過去から・未来から今の自己価値を証明するというわけです。
ここで発生するのが結婚です。結婚がブームになります。パーソナライズされたデータの普及と集積をもとに、私はこのような人と結婚する、と確信的に結婚することの価値が上がります。また、確信性をアピールするために早婚化も進みます。約束されたようなスムーズな結婚or独身を完全に謳歌するの2極化になります。どちらによ、なるべく遠くの未来を正確に予測することが現在の自分自身の勲章となるのです。
世界全体の傾向としても国内の傾向としても、結婚・出産率は低下しますが、結婚出産する人だけで見れば著しい…というかけたたましいほどの早婚化傾向が見られるでしょう。
これからの時代はパーソナライズデータの活用をできてるフリをしないと取り残されるということ。
ここでひとつ誤解を解きたいのは、私はその風潮を支持しているわけでも、人生が予想したその通りになると言っているわけでもありません。単に自己価値を証明するファッションの一部として、遺伝子と、過去からの証明、未来への正確な見通しというものが話題として上がるようになる、という話です。
そして当然過去を変えるよりは未来のほうがやりやすいので、未来を目指すハードルは比較的低く、トップ層に追従する再現勢が増えやすいかと思います。なんとなく世間ではなされるような確信的正解の像が出来上がりそれを目指し若者の3割くらいは婚活をガチって、すると追従に追従した全体として婚活が流行になると思います。
ついにここまできたよね。
結婚、とりわけ早婚の価値と社会的説得力が今の体感二倍にはなるでしょう。私は結婚願望が強いのですが、なんで結婚したいの?と聞かれて「損しないし得するから」みたいに言うと今はツッコまれてしまうのですが、「(まだそんなにいないけど)みんなやってるから考え始めた」ぐらいのノリが正確かもしれません。
以上、全て適当です。10年後に答え合せしましょう。信じるか信じないかはあなた次第。