
社員を大切にする経営が生む、持続的成長の秘訣とは
昨日は顧問先の会社と打ち合わせを行った。
その社長は「これ以上売上を上げるつもりも、人員を増やすことも考えていないが、利益率は引き上げていく」と述べていた。今後の方針を明確に示しているその姿勢は非常に印象的である。
事務所内には会社のフィロソフィーとして経営理念が大きく掲げられている。会社としてしっかりした理念がわかりやすく掲げられている。取引先にも見える場所にあり、その理念に向けた意識も高まる。
多くの経営者が年商の向上や規模拡大を追い求める中、昨今の社会情勢、特に人材不足がますます深刻化していることを考えると、単純に拡大路線を進むのは難しくなっている。
むしろ、現在いる社員一人ひとりの価値を高め、その結果として利益率を向上させるという選択は、非常に理にかなっていると言える。
その顧問先の社長は、今いる社員の年収をどのようにして上げていくか、そしてそれぞれの生活を守っていくかを真剣に考えている。その姿勢と言動が一致しているため、会社全体に信頼感が生まれ、結果的に離職率は非常に低い水準を維持している。
社員が自分の生活や将来について安心できる職場を提供することで、会社に対する愛着が高まり、長く働き続けたいという気持ちが強まるのだ。
残念ながら、経営者の中には社員をただの駒のように扱う者もいる。しかし、そのような会社では社員が成長することは難しいだろう。人は自分がどのように扱われているかを敏感に感じ取り、社長の考えを超えて、日々の行動からその価値観を察知している。
社員の一人ひとりを大切にすることこそが、持続的な成長につながるのだと強く感じる。
もちろん、経営において効率化を追求することは必要である。しかし、効率化を優先しすぎてしまうと、一緒に働く社員や社外のパートナーとの関係性がドライで冷たいものになってしまう。損得勘定だけの人間関係は脆い。
志を共有し、同じ目標に向かって進むことで、強い結束力と相互の信頼関係が生まれる。特に、人材が限られている中小企業にとって、この結束力は生き残りのために必須の要素である。
今後、ビジネスの市場ではさらに激しい人材争奪戦が繰り広げられることが予想され、採用の難しさは増していくだろう。その中で、単純に従業員を増やし、規模を拡大していく戦略は困難になってくる。
それよりも、少数精鋭の部隊で価値を高めていくことが、より理にかなった選択肢となる。
私の会社でも、少数精鋭の組織を目指しつつ、雇用関係にとどまらないパートナーとしての仲間を増やしていきたいと考えている。共に高め合い、補完し合える関係性を築くことで、会社の価値をさらに高めていきたいと強く思う。
企業経営の世界は時に厳しく、変化も速いが、一緒に働く仲間を大切にし、信頼を築くことが、企業の成長と安定の鍵を握っていると信じている。
浮島 達雄
YouTubeチャンネル始めました。
【社長のためのマネー講座】
経営財務について初心者からでもわかる内容を
お伝えしていますのでぜひともご確認ください。
https://www.youtube.com/watch?v=ZD6-Y1-IOj8&t=126s

【facebook】
https://www.facebook.com/tatsuo.ukishima
【Instagram】
https://www.instagram.com/ukishima1202/
【グロウアップパートナーズ公式サイト】
私の会社のサービス等についてご紹介しています。
ぜひともご覧ください。
https://growup-partners.jp/
【記帳代行サービスGUP】
個人事業主から中小企業までの記帳代行を支援しています。
https://gup-kichodaikou.jp/
【2024年度 SMBグロース企業賞受賞】
2024年度 SMBグロース企業賞の財務コンサルティング部門で受賞されました。
https://smbgrowthcompany.com/2024/growup-partners