人前での緊張を成長に変えるために私が考えること
昨日は「RICOH Value Presentation 2024 in あいち」にセミナー講師として登壇させていただいた。
このような貴重な機会をいただき、ありがとうございます。
「企業成長のチャンスを掴む!製造業のための補助金活用セミナー」というテーマで製造業の方々向けにお話しをさせて頂いた。
正直に言って、私は人前で話すのが得意ではない(笑)
これまでにも何度かセミナー講師として登壇した経験はあるが、いつも緊張してしまう。
最初は超緊張するものの、途中から緊張はなく熱くなっている。
このように人前で話すことに苦手意識を持つのは私だけでなく、
多くの日本人も同じだと思う。
なぜ日本人は人前で話すことに苦手意識を持ちやすいのか、
その理由について少し考えてみたい。
まず、日本の教育環境に原因があると考えられる。
日本の学校教育では、子供たちが自由に自分の意見を述べる機会があまり多くない。
特に小学校から高校までの教育においては、
教師からの質問に対して「正しい答え」を求められることが多く、
「間違えること」を恐れて発言を控える傾向が強まる。
その結果、大人になっても「間違ったことを言うのが怖い」「恥をかくかもしれない」という心理的なブロックが形成されてしまうのだろう。
一方で、欧米の教育では、正解や不正解よりも議論を通じてお互いの意見を共有することが重視されており、自分の考えを述べること自体が教育の一環となっている。
このような文化的な違いが、日本人が人前で話すのを苦手に感じる大きな要因だと思う。
また、日本社会には「和を重んじる文化」が根強く存在する。
集団の中で目立つことを避ける傾向があり、自分ひとりが注目を集めることに対して不安を感じる人が多い。
他者との調和を大切にしすぎるあまり、自分の意見を前に出すことが難しく感じることもある。
この集団意識や同調圧力は、人前で話すことに対する苦手意識の原因の一つであると言える。
しかしながら、人前で話すことは自分自身を成長させる貴重な経験である。
私は緊張すること自体は悪いことではないと考えているし、
むしろ人生においては緊張がなければ成長もないと思っている。
重要なのは、「どう見られているか」よりも「何を伝えたいか」という目的に集中することだ。
伝えたいメッセージが相手に伝われば十分であり、
自分がかっこよく見えるかどうかはあまり重要ではない。
そもそも相手がどう見るかは相手の解釈次第である。
もちろん、中にはセミナーで笑いを取ったり、
流暢に話す才能を持つ人もいる。
それは、その人の努力と天性の賜物だろう。
私にはそのような才能はないかもしれないが、それでも伝えるべき内容をしっかりと準備し、聞いてくださる方に少しでも役立つ情報を届けることを心掛けている。
今回のセミナーでは、資料を作り込みすぎてしまい、予定の時間をオーバーしてしまった。
伝えたいことがたくさんあり、1時間という時間枠では十分に話しきれない部分もあったが、これも今後の反省点として活かしていこう。
これからも依頼があれば、積極的にセミナーの講師を引き受けていきたいと考えている。
人前で話すことは緊張も伴うが、その分だけ自分を磨く機会でもある。
このような経験を通じて、私自身も成長し続けていきたいと思う。
浮島 達雄
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