SNS時代に求められる中小企業の強みの打ち出し方

私たちの周りには多くのライバルが存在する

それは社外の同業者との競争だけでなく、
社内での出世や評価を巡る競争も含まれる。

ビジネスは資本主義のもとで成り立っている以上、
競争は避けられない。

つまり、日々の業務において「勝つか負けるか」が常に問われている。
しかし、その勝敗を誰かが明確に判定するわけではないため、
日常の中ではその感覚が薄れがちだ。

特に企業として競争に打ち勝つためには、
「自分たちが何者であるか」を明確にすることが重要だ。

どれだけ商品力が高くても、
それが顧客に知られなければ売上にはつながらない。

したがって、商品力の高さを外部に示す必要がある。
また、店舗の雰囲気に強みがあるならば、
その魅力も積極的に伝えることが求められる。

最近ではSNSの普及により、
顧客が自発的に宣伝してくれることも増えているが、
まずは自社の強みを自分たち自身で明確にしておくことが大切だ。

最も避けたいのは「あれもこれも」と手を広げすぎて
中途半端な印象を残すことだ。

特に中小企業においては、
全方位的な戦略よりも、
一点に集中して強みを発揮する方が効果的である。

私は、できれば強みとなる要素を2つ以上持つべきだと考えている。
理想は3つである。

この3つを飲食店で表現すると以下の通りである。
①地域の中で一番味がおいしいコーヒーが飲めて
②地域のカフェの中で一番おしゃれで
③地域の店舗の中で一番店員さんが親切な店舗

そしてこの3つの要素に対するこだわりについて情報を発信する。
店長やスタッフの店舗に対するこだわりや想いを明確にする。
こんな店舗があれば流行らないわけはないよね。

2つ以上の強みが掛け合わされることで、
単なる足し算ではなく掛け算の効果を生み出し、
ライバルに対して圧倒的な差別化に繋がる。

ネットが普及した現代において、
多くの人は情報をインターネットから得ようとする。

したがって、オンラインの媒体を上手に活用し、
あなたのこだわりや強みをより多くの人に知ってもらうきっかけを作ることが重要であろう。

浮島　達雄

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