脱ヒキニート体験記11 その後or続き
サポステ通い始めて2年くらいで介護施設のパートになって、初任給をもらうより先に恋人ができ、インターンで世話になった花屋の花束でプロポーズしたわけです。
良くも悪くもサポステは一般社会とは違います。
挑戦すること、一歩踏み出すことを否定されない。
だからこそ安心して失敗できるから、次の一歩につなげることができる。
「働いてもワープアになるのが怖いです!」って言ったら相談員さんは「みんなプアみんなプア」って笑って答えていた。
もちろんこれは私と彼の間に信頼関係があるから成立するやりとりだけど、ほとんどの不安は案ずるより産むが易しだった。
みんなもサポステ行こう! とは言わないけれど「サポステがあって良かったなあ」というのが率直な感想です。
私も含めてどこかしら逸脱した範疇の人間が多いので、利用者同士のコミュニケーションは難しいところもあったけれど。
年齢制限もあることを考えるといずれはみんな卒業していくのが自然で、そのとき我々みたいな逸範人はどこに行けばいいのかということを最近は考えます。
「居場所も職員の入れ替わりで雰囲気が変わった」とか言うから牢名主みたいな扱いになって、より居心地悪くなるのだけど、卒業生や長くサポステにいすぎた人たちの次の場所を用意する必要があるとはずっと考えている。
場所と言っても住所のあるものではなくサードプレイスってやつ。
サポステは一般社会と違って守られているから、むき出しの社会に戸惑ったときに避難できる場があると良いな。
助け合える場所と考えると互助会的であり、スーさんが『OVER THE SUN』で言ってた言葉を借りるなら「遊泳区域を広げる」ということな気がする。
ヒキニートだったからこそリア充・パリピ体験とかやってみたいw
バーベキューとか制服ディズニーとかナイトプールとかが本当に楽しいのか検証みたいな。や、自分がヒキニートだったからリア充の遊び方がこれで合ってるのかわからないけど。
非モテの非リア充を集めてやったら実験としては面白そうである。私も先述の担当相談員に「モテモテになった経験が少ないのでは」と言われたことがあるからしてw
『Qさま』ばりに学ランを来たおじさん集団がディズニーランドを歩くのは楽しそう。
一方で普通に楽しみに来た家族連れなど他のお客さんにとってはテロルだろうなあ。
我ながらお天道様の下を歩けないような生き方をしている。
いずれにせよサポステも居場所も親や実家と同じで、いつまでもあるとは限らない。
私はサポステにすら居場所がない人たちのためのサポステを作ろうとしているのかもしれないな。
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