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ポイ捨てビジランテ

 ポイ捨てが嫌いです。歩行喫煙や路上喫煙が禁止のところでも平気で吸い殻が落ちていたりするので、なぜか非喫煙者の私も携帯灰皿を持ち歩くようにしています。火の着いたままの煙草を目の前で捨てられると思わず罵声をあげてしまうこともありました。でも些細なルールやマナーを守れない人が、遵法的に紳士的に振る舞ってくれると期待はできないので、平気で悪いことできる人とか怖がられる人って得だよな、とか思いました。殴られたら痛いし。
 吸い殻じゃなくてもお年寄りは痰とか唾とかそこら中で吐くから不思議です。自分もご不浄まで我慢できないくらいのペースで痰がわいたりするようになるのだろうかと思うとこれまた怖くなります。介護やってると室内でも平気で痰を吐く利用者はいたし、痰どころか便だってなんだって片づけるのでもう汚いとも思わないけれど。
 子供が真似したらイヤだなとは常々思います。私には子供がいないから、他所の子がルールやマナーを守らない姿を見てしまったとき、どうしたらいいかわからないです。「いけないよ」と注意した結果、あの卵みたいな形の音の出るやつで人を呼ばれて不審者扱いされたら人生詰むんじゃないかと怖いです。
 電車のドアで降りる人より先に乗ろうとする人とか信号無視とかも同様の理由で気になります。先日自転車に乗ったおじさんが横断歩道渡ってすぐ、歩行者のおばさん二人も横断歩道に足を踏み入れたところ信号が赤で車来てってところに出くわしたんですが。おばさんたちが信号機見てない不注意ってのはあれど、公然と信号無視しておばさんたちに誤解させた自転車には、サドルをブロッコリーに変えられるくらいのバチがあたってほしいとは思ってしまう。
 他人にバチあたれとか思うくらいだから、私も決して善人ではないです。ただ些細なルールやマナーを守らない人と、いざってとき協力して災害や感染症と向き合わなければならないのが社会なんですよね。
 監視カメラもあちこち増えて『ウォッチメン』的な監視社会が作られていくのでしょうか。他者の未熟に対して不寛容であることも未熟さだと思うけれど、成人したって自意識は中高生くらいの頃と変わっていない気もします。私もまだまだ未熟ということですね。

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