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宜読不宜倣

 今回は、『中国名詩集』(井波律子 岩波現代文庫)より、清代の袁枚(えんばい)の「読書」という詩を。

見切れていても子路を描きたい😁

 私が思うに、古人の文章は、主体的に読むべきであり、鵜呑みにしてまねるべきではない。
 読むのであれば、向こうを自分のほうに来させることになるが、
 まねをすれば、自分が向こうに行くことになる。
 顔が異なってこそ、個別の人間となり、
 心が異なってこそ、個別の文章になる。
 大空に一本の赤い旗印をたなびかせて、
 はじめてわが陣営を十分に張ることができるのだ。

 袁枚、三十四歳の時の作だそうだ。

 古典などを読むのに、鵜呑みにして模倣するのは良くない、という。
 時代を超えて真を穿つものだと、井波律子氏は解説で述べている。

 見出し画像は、荘子を読んで、夢に蝶🦋となって飛んでいる?袁枚さん😁。

            🐻

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