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楓蔦黃

 今年は、猛暑のせいで紅葉🍁が遅いが、本来なら今時期が七十二候の「楓蔦黃(もみじつたきなり)」で、葉が黄や赤🍁に色づく頃である。

 なので、『中国名詩鑑賞辞典』に載っている杜牧の「山行(さんこう)」を。

詩の部分の写真は数年前の紅葉谷公園のもの。

 遠くからやって来て、晩秋の寂しい山に登ると、小石の多い道がふもとから斜めに頂上に向かって続いている。
 白雲のわき起こるような高い所にも(住めば住めるものと見え)人家がある(とは驚いたものだ)。
 しばし乗ってきた車をとめて、漫然と夕日に照りはえて美しい夕暮れ近くのかえでの林をながめていると、
 霜に色付けられたもみじ🍁葉は、春の盛りの花よりも真紅で、燃えるように美しい

 「於」は「ヨリモ」と読み、比較を表す。後世、この詩によって、「紅於」は「コウオ」と読み、もみじ🍁を意味するようになったんだそうな。

なんとしても、この2人を出したい😁

 もみじ狩りは日本だけの言い方だろうと思って、日中辞典を引いたら、「賞紅叶」と言うらしい。

 見出し画像は、梅坪さんの「吹き寄せ」(左)と「初霜」(右)。まだ霜は降りそうにないけど、今月は「霜月」。

           🐻

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