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死者の知覚②
今日も、まだお盆の間なので、前回に続き死者の知覚について、『戦国策』から。
秦の宣太后は、魏醜夫という男を寵愛していた。
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太后は病んで死に瀕すると、「私を葬る時はぜひとも魏子を殉死者とせよ」という令を出した。
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魏子は気が気でなく、庸ぜいという知恵者に頼んだ。
庸ぜいは、太后に面会すると、「死者に知覚があるとお考えですか?」と言うと、太后は「ないでしょう」と答えた。
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庸ぜい「死者に知覚がないなら、何故、生前寵愛した男を、知覚のない死者の傍らに葬るような無意味な事をなさるのですか。」
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庸ぜい「また、死者に知覚があるなら、先王が久しく怒りを積んでおられます。太后は、罪咎(つみとが)を繕うのに精一杯で、どうして魏醜夫と姦通なさる暇がありましょうか。」
太后は「分かった」と言って、やっと思いとどまった。
なんか、スゴい話だな…😅
見出し画像は、内容と全く無関係だが、昨日の「どうする家康」で、『論語』のこの章を講義しているシーンがあったので😁💕。