蒙求
先日の記事に載せた『中国古典の名著50冊が1冊でざっと学べる』の中で紹介されてた「蒙求」から。
「蒙求」は、唐の時代の李かん(潮の月の部分が人と羽の字)という人が記した、子供向けの「故事暗記語呂合わせ集」(笑)。
故事のタイトルを十六字にして、内容を注記で表している。その中にこんなのがある。
毛義は後漢の人。親孝行が評判?で取り立てられた。
子路は、親のいるうちは豆やあかざの葉を食べて、米🌾を遠くから背負ってきたが、後に楚で出世した時はご馳走を前にし、敷物をいっぱい敷き、お供の車は百台になった。しかし、親孝行したい時には親はいないと孔子に嘆いた話が載っている。
このエピソードは『二十四節孝』という書物でも紹介されている。ただし、子路が楚で出世した史実はないので、半分は創作だろう。
あと、「論衡」の著者・王充のエピソードも『蒙求』で紹介されている。
それによると、「王充は家が貧しくて書物がなかったので、市場の書物を売る店に行って、立ち読みして内容を覚えた」んだそうな(笑)。店の人には迷惑だが、読んだ内容を一回で覚えたのはスゴいね。
『蒙求』は、一昨日始まった新しい大河ドラマ「光る君へ」の第一回で、まひろの父が息子に読んで聞かせているシーンがあった。もっとも、当の息子はサッパリだったようだが(笑)。
まひろは、紫式部の前身?
おまけ。
こちら↑は、光源氏ならぬおじゃる源氏(笑)。許嫁のおかめの君と、モチを食べてるシーン。
🐻