『午前五時にピアノを弾く』クリア感想
朝の早い時間、午前五時くらいになると、この町にはときどき濃い霧が出る。
皆さんこんにちは。浮足断です。
今回も前回に引き続きKazuhide Oka氏制作のADV、午前五時にピアノを弾くのクリア感想になります。
多少のネタバレ有りの感想になりますのでそこはご了承ください。
ゲーム概要
前作『ナツノカナタ』に引き続き多少の探索要素があるADVではありますが、あくまでも没入感を深めるためのものであって、ストーリーだけを追いたい方向けの難易度も用意されています。
ちなみに今作も無料です。
あとはわかるな?
今作も雰囲気がよすぎる。
前作の『ナツノカナタ』はビジュアルからThe 夏といった具合でしたが、今回は個人的には晩秋のような、冬の先触れが感じられる季節が舞台なのかなと。
肌に張り付く霧の質感、奥まった森の匂いまでも感じられる雰囲気作りは流石の一言です。
ゲーム内容について
エクストリームな言動とエキセントリックなイベントが巻き起こる霧の中を駆け抜けるゲームです。(誇張なし)
ちゃんと補足するので安心してください。
今作の主人公もかわいいですね。でもここからがマグマなんです。
上の画像のように霧の中には様々なモノが待ち構えています。
それは踏切だったり綺麗な建物だったり大きな木だったり。
それに対してアクションを起こしながらAM5:00からAM8:00まで時間を経過させられれば一つのエピソードをクリア、といった感じです。
しかしこの主人公、霧の中という異質な空間だからかなのかわかりませんが、なかなかに目の前の光景に対してのアクションがぶっ飛んでいます。
ソーラーパネルを持ち歩いたり、いきなり木に登り始めたり、線路の上に寝そべったり道端で拾ったガム食べ始めたり「いやなんでやねん!」と思わずツッコミを入れたくなるような選択肢もこのゲームの魅力なのかもしれません。
しかしファーストインプレッションで感じた作品の雰囲気は損なわれません。AM8:00を迎えた後に進行するストーリーは分量も重すぎず、ストーリー中に感じた疑問は最後にはしっかりと回答を用意してあり、悪い後味は残らない一品となっています。
まとめ
季節こそ前作の『ナツノカナタ』に近づいてきましたが、湿気が多くリアルにも霧中にいるようなこの梅雨の時期。
少しばかり早起きをして毎日少しずつ奇妙でありながら離れることのできない霧の世界に足を運んでみてはいかがでしょうか。