Rei Ukita

日本生まれ、アメリカ育ち| |米国テネシー州ナッシュビル市 |Vanderbilt University Medical Center 助教授 |人工肺、人工心臓、肺高血圧、右心不全などを研究。

Rei Ukita

日本生まれ、アメリカ育ち| |米国テネシー州ナッシュビル市 |Vanderbilt University Medical Center 助教授 |人工肺、人工心臓、肺高血圧、右心不全などを研究。

最近の記事

研究テーマ 第三部:コーティング(1)

どうも、 だいぶ間が空いてしまって申し訳ございません。研究テーマの記事も第三部に突入しました。「ジョジョの奇妙な冒険」だったら、承太郎たちがエジプトへ向かっているところですね。 それでは早速始めましょう 前回に話した内容としては、人工肺の中に形成する血栓を止める唯一の術である抗凝固薬は、出血リスクが高くあまり好ましくない、でしたね。 今回は、そういった問題をテーマとして僕がどのような研究に取り組んだのかを話していきます。 1.コーティング まずはコーティングの話か

    • 研究テーマ 第二部:人工肺と血栓

      どうも、3回目のノート投稿となりました。 今回は前回に引き続き、人工肺の話の第二部を語らせていただきます。 さて、前回のおさらいポイントとしては 人工肺とエクモとは何か 人工肺を介してどのように血液に酸素を送り込むか のようなところでしたね。人工肺がどのように救命措置として使われているのか話させていただきました。今回も人工肺の続きですが、少し観点を変えまして人工肺の改善点などを話していきたいです。でははじめましょう。 人工肺の天敵 人工肺は常に血液に酸素を提供し

      • 研究テーマ 第一部:人工肺、エクモについて

        僕の研究業績はまだまだ浅いものですが、今回は自分がこれまで携わってきた研究プロジェクトなどを語ろうかと思っております。すべてを話すと長くなりそうなので何部かに分けて話していきたいと思います。 それでは、今回もよろしくお願いします。 深く話を始める前にご留意事項を一つ記します。 今回の記事は医療関係の内容を含みますが、正確な医療情報が必要な場合はしっかりお医者さんとご相談することをお願いします。僕は医師ではありません。僕の言うことを全て鵜呑みにすることもおすすめしません。僕

        • 自己紹介

          書き慣れていない拙い日本語で自己紹介をさせていただきます。 はじめまして。浮田(うきた)黎(れい)といいます。現在アメリカ在住、今年でアメリカ生活21年目に突入しました。 長いアメリカ生活を経て、小学校、中学、高校、そして大学と大学院でも教育を受けてきて、最高学歴はBiomedical Engineeringの博士号 (PhD) を取得しました。そして現在はヴァンダービルト大学病院で助教授として勤めております。研究の内容は追って詳しく書いていくつもりですが、人工臓器を扱っ