ちょっと思い出しただけ
良い良い!
主題歌でもあるクリープハイプのナイトオンザプラネットから作られた映画
新しいというか今時というか。
ギラギラした都心のアパートの一室の中には観葉植物やレコードにラジオ、それから草食系のカップル。モダンな街並みに落ち着いたレトロな雰囲気がとても心地よかった。それも一定の視点や動き方をするカメラワークで、より強調されていた。
大恋愛に限らず、ふとした時に思い出しちゃうこと、あるよねー人間だし。
元気かなあ?とか、あったなーそんなこととか、似つかないことしてんたなーとか。
ただ、過去を振り返っていくような時間軸で映し出すことで、今・過去をマイナス的なものとして捉えるのではなく、前向きに明るいものとして描いていたことが美しかった。そんな過去はとても自分らしく、何にも変えることが出来ないかけがえのないものなんだなー。あくまで、"ちょっと思い出しただけ"なんだなーって。
各内容を具体的に何が起きたか言葉で説明しない辺りが、この2人の関係を示唆しているようだった。
上映中なんか恥ずかしくて、早送りしたくなった気持ちすんごくわかった。
松居監督のコメントがすげえ刺さる。
ここへきてバレッタ流行りそうだなー🤔
『男なんてみんな、夢に恋してんだよな。』
『人生ってどこに行ったらよいかわからない時とか何したら良いかわからなくなる時ありますよね、そういう時お客さんが連れてってくれるんです。』
『誰にも⾒つからないように、誰にも気づかれないように、離れてしまった⼿と⼿を無理やり引き合わせて、それを運命だとか必然だとか、都合のいい単語で括って知らないふりをしてる。単に時間が経っただけなのに、時間が関係性を引き離すなんて思い込んでるのは⾃分のエゴで。構ってほしかっただけなのかもなぁ。前より思い出す機会が増えたのは、年齢なのか、時代なのか、思い出そのものが⼤きすぎるのか。愛がすべてなんかじゃないけど、愛がすべてで。愛ってなんだよ。愛がなんだだよ。』(松居⼤悟監督)
『やはり音楽の力ってすごいと思います。
私は音楽に常に支えられていますし、それがあるだけでそのシーンや作品の深みが増したり彩が増します。
そんな音楽の力も感じていただけるといいなと思います』(伊藤沙莉)
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