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キャリアコンサルタントが試しに社内公募に手を挙げてみた話。
キャリアコンサルタントの齋藤亜瑚です。
最後のnoteからの発信から、2年が経っていました。月日が流れるのはあっという間ですね。
この2年の間にコロナ禍が明け、週のほどんどがリモート勤務だったのが毎日の通勤や飲み会が日常に戻ってきた。という方もいると思います。
日常が戻ったどころか、事業自体ダメージを受けてしまい転職せざるを得なかった。という方もいるでしょう。
私の所属している会社は、コロナ禍に活躍された看護師の単発派遣事業で業績が回復したこともあり、企業としての次の一手を模索することができました。
私は、約20年前からキャリアコンサルタントとして仕事をしてきました。最初は人材紹介会社に所属していたので、基本的に相談して来られた方には「転職」していただくために仕事をしていました。「転職」して「入社」していただいて初めてお金が動く仕事だから当然のことですが。
転職希望者の中には「社内公募ってどうなんでしょうね」と相談して来られる方も複数いらっしゃいました。いわゆる“大手企業”にお勤めの方です。そういう方は大抵“売り先”があるものです。社内公募なんかで落ち着いてもらっては人材紹介会社の商売は干上がってしまいますから、「もし希望する職種があるなら手を挙げてみても良いかもしれませんが、せっかくこうやって転職活動をはじめたのだから、“外”を見てみませんか?」と誘導していました。
そうやって何年かを過ごしたあと、何人目かの「社内公募ってどうなんでしょうね」と仰る転職者と面談をしました。
「『社内公募』について、相談できる相手っていないんだなぁ。」
「転職」と同じくらい、「社内公募」についてきちんと相談できる相手は少ないな。とその時気付きました。
異動しようと思っているなんて同僚には話せないし、上司にはもっと話せないし。普段接点の乏しい人事部門に相談するのは、もっとハードルが高い。
人事制度としての「社内公募」は、優秀な社員の社外流出を減らしたり、採用コストを減らしたりする【雇用者側】メリットはあれど、【労働者側】の社内公募のメリット・デメリットはぼんやりとしか思いつかない。
転職ではなく、社内公募で幸せになる人も絶対いるはずなのに。
結局、大したアドバイスができなかった後悔が残った出来事でした。
その後、キャリアコンサルタント職を離れ、ある企業で淡々と働いていた私に【社内公募】が通達されました。
それは新規事業立ち上げに関するもので、応募できる対象者は派遣社員を除く社員全員。新サービスの立ち上げで、企業としては初の試みです。
noteにキャリアコンサルタントだった時の経験を書きつつ、慣れた環境でこのまま淡々と定年まで働くのが良いのか?
社内公募に手を挙げてみるのが良いのか?
「社内公募に応募したら、具体的にどんなことが起こるのか、どんなことに気を付けなければいけないのか、身をもって知ることは、今後キャリアコンサルタントとして活動をする上で、相談しれくれる【誰か】にアドバイスをするために大事なことなんじゃないか?」
「そうだ、自分が、実験台になれば良いんだ!」
そう考えた私は、社内の誰にも相談することなく「新規事業についてお話をお伺いしたいです」と担当役員にメールを送ったのでした。
今日はここまでです。齋藤亜瑚でした。
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