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インスタグラムで世界観が重要視されている理由

「“イイカンジ”に投稿しておけば大丈夫でしょ。」となんとなくインスタの投稿をしていませんか?あるいは、「色味を統一しておけば、フォロワーは増えるだろう」と思っていませんか?

実は、信頼されるアカウントづくりや共感を呼ぶ鍵は「世界観」にあると思っています。

では、一体なぜインスタグラムで世界観が重要視されているのでしょうか。

そこで今回は、世界観が重要視されている理由を5つまとめてみましたので、日々の運用に役立ててもらえたら嬉しいです。

1. ブランドアイデンティティの確立

インスタグラムの世界観を整えることで、ブランドや個人のアイデンティティを明確にできます。アイデンティティとは、簡単にいうと「自分らしさ」や「自分とは何者であるか」を表すもの。

誰もが客観的に見て「そのアイデンティティ」を理解できるとは限りません。ですが、発信者は「自分が何者であるか」を表現し、伝え続ける必要があります。なぜなら、伝えなければ見つけてもらえないから。

統一感のあるビジュアルやテーマを通じて、フォロワーはブランドや個人が何を大切にしているのか、どんな価値観を持っているのかを理解します。正確には、「理解する」というよりは「いつの間にか自然と認識していく」に近いかなと。

そして、アカウントと接する回数や時間が増えていくにつれ、共感や信頼が生まれ、長期的なフォロワーの獲得につながります。

たとえば、ファッションブランドが特定の色やスタイルを一貫して使用することで、ブランドの個性が際立ちます。フォロワーは、そのブランドの投稿を見るたびに、統一されたビジュアルスタイルに親しみを感じ、ブランドのメッセージや価値観に共感するようになるでしょう。

自分の好きなブランドのアカウントを眺めてみてください

ARTS&SCIENCE」という好きなブランドがあります。ブランド哲学までは把握していませんが、僕が同ブランドのアカウントで感じた世界観を下記にまとめてみました。

ARTS&SCIENCE

ラグジュアリー、ミニマル、シンプル、大人っぽい、
上品、高級感、冷たい、洗練された、柔らかい…etc

完全なる個人の主観

皆さんはどのように感じましたか?

そして、自分が好きなアカウントにはどのような印象を持っていますか?ぜひ言語化してみてください。世界観づくりのヒントになるはずです。

2. 差別化

多くのユーザーがインスタグラムを利用している中で、他のアカウントと差別化を図ることは非常に重要です。独自の世界観があると、他者と一線を引けますからね。視覚的な一貫性や特定のテーマを持つことは、ユーザーが特定のアカウントを覚えやすくなる要因にもなります。

たとえば、旅行系のインフルエンサーが特定のフィルターや撮影スタイルを一貫して使用することで、彼らの投稿は一目で識別可能です。

上記の一貫性は、フォロワーが特定のインフルエンサーの投稿を見逃さないために役立つと思っています。無意識的に「〇〇系の投稿=〜〜さんのアカウント」と認識していく可能性が高いです。

韓国旅行を発信されているインフルエンサーの方

他にも、吉野家やマック、スタバなど、名前を言われたら頭の中に色やデザインを思い浮かべる企業があると思います。視覚的な一貫性とテーマが、僕らの無意識レベルに到達しているからでしょう。

3. フォロワーとの深い関係構築

インスタグラムの世界観を通じて、フォロワーと深い関係を築くことができます。世界観が明確であればあるほど、フォロワーは特定のアカウントに対して感情的なつながりを感じやすくなるから。実は、感情的なつながりが、エンゲージメントの向上やフォロワーの形成に寄与します。

例えば、ライフスタイルブロガー(ざっくりとVlog系の女性アカウントとする)が日常の出来事や考え方を一貫して共有することで、フォロワーはそのブロガーの生活や価値観に共感し、親近感を抱くようになります。

下記の文章をご覧になってください。

“今だからこそ言える話。銀行に勤めていたときは、仕事デキ同期や優しい先輩に囲まれていて「ありがた〜」と思いつつも、一生働きたい仕事とは到底思えなかった。だって、ずっとノルマに追われ、働き続け「私、なんのために仕事しているんだろう…」とわからなくなっていたんだから。家帰って、毎日ため息ついていたよ。”

上記の「今だからこそ言える話」は、想像で書きましたが、こんな内容がストーリーズに流れてきたら、思わず親近感湧きませんか?「こんな素敵な方にも大変な時期があったんだな…」と共感してしまうのではないでしょうか。

感情的なつながりは、フォロワーが積極的にコメントやいいねをする動機となり、ファン化を加速させます

4. コンテンツの一貫性

世界観づくりにおいて、コンテンツの一貫性を保ち続けることも非常に重要です。いわゆるお店のメニューと同じで、いかに専門店を貫けるか、が大事。

現代では、情報の洪水化が起きているので、ユーザーとしては「お前、何屋さんなんだよ」みたいなわかりにくいお店(アカウント)は求められていない気がします。

もちろん、「わかりやすさ=正解」ではないと思っています。ただ、インスタグラムにおいては「わかりやすさ」は「お店の入り口」であり、入り口がよくわからないお店には、当然誰もやってこないわけです。

また、昨今ではレコメンド機能が発達しているので、「興味のある投稿」がインスタグラムからおすすめされます。

投稿がおすすめされるかどうかで、アカウントの伸び率が大きく変わるため、よりコンテンツの一貫性が重要視されますね。

5. プロフェッショナルなイメージの確立

統一された世界観を持つことで、プロフェッショナルな印象をユーザーに与えることができます。先の「コンテンツの一貫性」で話した「専門店」のお話ですね。

おそらく、「統一されている=安心感」となり、「安心感を抱くもの=プロ」と、人は考えるのではないでしょうか。人が安心するときは、点と点が「線」になったときで、それがインスタグラムにおける「一貫性」でしょう。

まとめ

インスタグラムは、ビジュアル重視のSNSです。目にみえる色やデザインが「整っているのか」は、言うまでもなく重要であり、それ以上に中身の一貫性も問われていきます。

「見た目が整っている=世界観OK!」ではなく、発信しているテーマにブレがないかも丁寧に考えていきたいところですね。


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