発見欄からコンテンツが広がるためには
投稿をユーザーへ届けるために、発見欄(おすすめ)へ載せることが重要であるのは、多くの人が知っている事実だと思います。
しかし、発見欄に投稿が載っても、一気に拡散されるとは限りません。実際、投稿1時間後に発見欄からの流入が確認できたものの、数日後にインサイトを見てみると、流入があまり増えていないことも往々にあります。
発見欄に投稿が載って、大きく拡散されるものにはどのような共通点があるのでしょうか。実際に、弊社で運用しているSHInROのバズ投稿から要因を分析してみましたので、参考にしてみてください。
SHInROのバズ投稿5選
SHInROとは、フォロワー1.7万人の「JKのためのトレンドメディア」。
高校生活がもっと楽しくなる最新トレンドや、フォロワーのみんなからアンケートで募った「こんなこと知りたい!」というHOTなテーマを、タイムリーに投稿しています。
下記にバズ投稿を5つピックアップしてみたので、一緒に見ていきましょう。
5位:Be Realアイデア(416,351リーチ)
4位:青春Be Real(422,370リーチ)
Be Realとは、2020年にフランスでリリースされたSNS。1日に1回しか投稿できない上に、自分で投稿時間を選べず、アプリからの通知で原則2分以内に写真をアップします。
フィルター加工ができないため、より日常のリアルな写真(映えない)を投稿できる点が人気を集めている一方で、SNSに関心が強い層は「おしゃれな写真をアップしたい」が結局、心の根底にある気がしました。
Be Realでは、外側と内側のカメラが同時に撮影されるため、いわゆる「映える」写真は難しいと言われています。
しかし、逆に映える写真を撮る難しさのなかで、「映える写真を撮る」ことの価値が高まった。ゆえに、「Be Realでおしゃれに撮る方法」の需要があったから「バズ」が生まれたのではないかと勝手ながら思っています。
3位:#キラキラJK(425,435リーチ)
上記コメントにもあるように、新学期が始まって1ヶ月ほど経ってから投稿されたもの。インスタでは、タイミングや時期にあったものは、比較的に伸びやすい傾向です。
逆を言えば、どれだけ質の良い投稿ができても、時期を逃すとあまり伸びずに終わることも。発見欄に載り、さらに数値を伸ばすためには、運用ジャンルの周辺環境を把握しておくことも大切です。
2位:エレベータープリ(427,776リーチ)
インスタは、トレンドに敏感なSNS。最新情報をいち早く知りたいし、みんなにシェアしたい(自慢したい)気持ちは、学生や大人、誰にでもあるものではないでしょうか。
ユーザーのインサイトを心得た上で、投稿作りをすることは非常に重要です。発見欄への露出拡大を狙うためには、小手先のテクニックを講じるのではなく、「見ている人が何を考えているのか」を想像することが求められています。
1位:みんなのインスタ加工(470,250リーチ)
発見欄に載り、飛躍するコンテンツ(いわゆるバズ)は、マスに刺さるものも多いです。なぜなら、多くのユーザーに表示されるから。
アカウント初期では、マスに刺さる投稿を作ってもあまり拡散は見込めません。一方で、成熟したアカウント(仮に1万人フォロワー以上とする)は、1投稿あたりの閲覧数が多いです。
そのため、成熟したアカウントがバズを狙うなら、ある程度マス向けの投稿も企画する必要があります。
上記の「みんなのインスタ加工」は、タイトルからして多くの人に刺さることが想定できます。結果として、47万リーチという数値を叩き出したのでしょう。
「発見から」の数値が高い投稿とは
「発見から」の数値が高い投稿には、いくつか共通点があると思っています。成熟したアカウントであれば、投稿は拡散されやすいですが、適当な投稿で伸びるわけではないのです。
「サムネイル」と「投稿内容」の2パターンで、伸びる共通点をまとめてみました。
サムネイルの共通点
サムネイルの共通点は以下の通りです。必ずしも下記の事項を満たしていなくでも大丈夫です。ただ、「事実に基づく共通点」なので、気づきがあると思います。
強いキャッチコピーを使っている
メインタイトルが端的である
ターゲットに合わせたワードを選んでいる
写真がきれいである(映える)
文字が写真に被りすぎていない
発見欄でも埋もれないサムネイルである
投稿内容の共通点
投稿内容の共通点は以下の通り。
季節や時期にあった企画である
2枚目でユーザーを惹きつけている
1枚ごとの文章が多くなりすぎていない
写真と文字のバランスが適切である
余白を残して読みやすくしている
サブタイトル、本文で文字の強弱が明確である
サムネイルをタッチして、中身をちゃんと読んでもらえるか、も非常に重要です。そのためには、「読みやすい・見やすい」の工夫が大切なのではないかと思っています。
インスタAIに認知されているのも重要
コンテンツを作り込む前に、そもそも「インスタに認知されているか」が意外に大切です。「発見欄へ露出する=他ユーザーにおすすめされる」と解釈できます。
おすすめされるためには、インスタが僕らのアカウントやコンテンツをターゲットに表示します。そのため、僕らの存在が認識されていないといけませんよね。
つまり、正しく発見欄に露出され、バズを生み出すためには下記のステップを踏んでいきます。
インスタ側にジャンル認知をさせる
微弱ながらも「発見から」の流入が確認できる
再度、サムネイルや投稿内容をブラッシュアップする
簡潔に書きましたが、「発見から」の流入を大きく伸ばすために必要な手順です。投稿がまったく伸びず、「発見から」の流入もない場合は、そもそもジャンル認知されていないのが原因かもしれません。
ジャンル認知の話は、いずれしたいと思いますので、引き続きウォッチしていてください。