【ヘリノックス - タクティカルチェア】レビュー:自宅で大活躍するアウトドアチェア
なぜアウトドアチェア(ヘリノックスのタクティカルチェア)を買おうと思ったのか
ダイニングチェアにずっと座っているのはしんどいのでリラックスするスペースが欲しいと思っていました。でもソファを導入するのは絶対嫌だとも思っていました。なぜなら快適な座り心地と引き換えに、場所を取られて邪魔、日頃の掃除(ソファ自体と部屋の両方)も大変、処分や引っ越しの際も超面倒という、あまりに大きな犠牲を支払わされるからです。
それで何か良い案がないかと調べていた時に、多くのミニマリストやコロナで外出できないキャンパーがアウトドア用品を自宅でも愛用しているのを知りました。たくさんのブログやYoutube動画を見て、アウトドアチェア(特にヘリノックス)を自宅で使用するのがとても魅力的だと感じ、実際に妻と一緒にお店で実物も確認した上で購入を決定しました。
タクティカルチェアのメリット
素晴らしい座りご心地
なかなか言語化が難しいのですが、何とも言えない、独特の気持ちのいい座り心地があります。僕も妻も家にいる間は頻繁に座っていて、購入前の予想よりかなりの使用時間になっています。読書やコーヒータイムに使用することが多いですが、ただリラックスしたいとかぼーっとするためだけに座ることも少なくないですね。そのまま眠ってしまうこともあるくらいです。
正直若干の窮屈さがあることは否めないのですが、それが不快さに繋がっていないどころか、むしろ不思議な心地良さを感じます。狭い所が好きな猫のような感覚でしょうか?動物だけでなく、人間にも狭い場所に安心感を覚える心理があるらしいです。
軽量コンパクト
重量は910gと1kgを切ります。これが体感的にどれくらいの重さかと言うと、二本の指でつまんで持ち上げられるほどの軽さです!普通の椅子と比べて、部屋の中で気軽にポジションを変えて座れますし、床掃除の際に動かすストレスも皆無です。
室内に馴染むデザイン
アウトドア用品はものよっては、インテリアにそぐわないものもあります。しかし、幅広いラインアップがあるヘリノックスのチェアは、どれも基本的に室内使用でも違和感のない外観になっています。
タクティカルシリーズも例に漏れず、迷彩柄など一部の派手なカラーリングを除いて、ミリタリーがコンセプトでありながら室内にも馴染むデザインになっていてます。多くのミニマリストやシンプルライフ志向の方に自宅で愛用されていますし、タクティカルシリーズは特に男性におすすめですね。
高い耐久性
半年以上ヘビーユースしていますが、フレームのガタつきもカバーのヘタりも今のところありません。
パチノックスという造語があるくらい類似品が数多く存在しますが、レビューを見ると耐久性に難があるものが多い印象です。お店でいくつかの商品に座ってみましたが、ぶっちゃけ座り心地やぱっと見の外観(細部の質感は除く)に関しては、それほど大きな差はありません。
やはり耐久性の高さがヘリノックスと類似品の最も顕著な違いだと思います。
座る以外の便利な用途
洗濯物を干す時、何度も前かがみになって腰がしんどいと感じないでしょうか?実は、洗濯物をタクティカルチェアに置いてそこから干す作業を行うととても楽になるんです!
床から30㎝ほど高くなるだけですが、段違いに楽です。これはタクティカルチェアを買ってから思い付いた使い方ですが、今では洗濯物を干す際の必須アイテムになっています。
実際、脚付きの洗濯カゴなんかも売っているくらいなので、洗濯物を置く位置を高くしたいという需要はあるんだと思います。
もしかしたら、カバーが濡れるのが心配という方もいるかもしれませんが、経験上洗濯物(脱水後)の水分程度は全く問題ないと言えます。というか、それくらいでダメになるなら、夏場外に持って行って汗もかけませんからね。
また、非公式ながらカバーの丸洗いをしても大丈夫だったというレビューも多くあります。
タクティカルチェアのデメリット
長時間座り続けるのはしんどい
収納ケースをチェア本体に取り付けることも可能です。快適な座り心地だとは言え、流石にずっと座っていると疲れてきます。30分程度の休憩・リラックスタイムに使うのに適していると思います。頭が預けることができないので、読書なので長時間下を向くような姿勢だと首も痛くなります。
もしかしたら正面のテレビやディスプレイを見るなら、もっと長時間でも疲れにくいかもしれません(今自宅にそういったものがないので想像になりますが)。
アウトドアチェアにはハイバックタイプ(チェアツーやサンセットチェア)もありますが、サイズも大きく、重さもそれなり(例えば、タクティカルサンセットチェアは使用時重量1345g)になります。これらも悪くはない選択肢だと思います。
しかしながら、ミニマリスト的には自宅で常時展開させておくには邪魔に感じてしまうサイズ感かもしれません。僕がハイバックタイプを選ばなかった理由もそれです。
若干窮屈
自分は身長177㎝で体重60㎏台前半のやせ型ですが、それでも少々窮屈さを感じてしまいます。ただし、上で述べたように、それが包み込まれるような心地良さをもたらしているとも言えます。162㎝・50㎏の妻はちょうどいいサイズだと感じているようです。体格差や感覚の個人差があるため、サイズ選びはちょっと難しいというのが本音です。
強いて言うなら、一般的に成人男性が座るにはやはり少し窮屈さがあると思うので、体が大きめの人は、レギュラーサイズよりもLサイズを選ぶのが無難かもしれません。とは言え、口コミを見た限りではレギュラーサイズもLサイズもそこまで座りご心地に大きな差はなさそうです。
床が凹む
脚の先が細く圧力がかかるので、フローリングの床が凹みます。ただし、時間が経つと目立たないレベルまで回復するので、我が家では気にせずそのまま使っています。どれぐらい凹むかは床によって違うと思います。
なお、畳の上で使用すると確実に跡が残ります。この沈み込みを防ぐためのボールフィートという脚に取りけるオプションパーツもありますが、純正品は値段が高いのと重さ(4個で260g)がネックです。
まとめ
ヘリノックスのタクティカルチェアは座り心地とサイズ・重量とのバランスが最高のチェアだと言えます。快適さ、あるいはコンパクトさだけを求めれば他にもたくさん選択肢はあるかと思いますが、快適性と身軽さの両立を考えるなら大変おすすめのアイテムです。
そうは言っても、価格が高いので、安い類似品にしようか迷う方も多いと思います。自分も結構迷いました。しかし、毎日座る物なので特に耐久性は重要視し、安物買いの銭失いになりたくなかったので、ヘリノックスを選びました。
ヘリノックスの商品は在庫切れだらけなほど大人気で、最悪自分には合わなくても中古で高く売れるという事実も購入の後押しになりました。