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イヤイヤ期の2歳児でもピクサーは大好き
ピクサーは偉大である。
「ニモ」としっかり発音できない頃から、「ファインディング・ニモ」を観ると「ももっ!」と言って2歳の我が子はテンションを上げていた。
最近は「ニモ」としっかり言えるようになり、出てくるどのキャラも「ニモ」だったのが「ドリー」がわかるようになり、
「クラッシュ」を見ると「かめっ!」と言うようになった。
一時期、数ヶ月ほど毎朝「ファインディング・ニモ」を観ている時期があった。
セリフは大体覚えてしまった。
感動の名作だが、もう感動することはなくなった。
何が面白いのか子は飽きずに毎回新鮮に画面に釘付けになっている。
飽きるを通り越して、もう観たくない気持ちを抑えることができず、子には申し訳なかったが、「ニモっ!ニモっ」と言う泣きながらの訴えを退けた。
自分が観たいドラマやバラエティ番組にしようかとも思ったが、ピクサーつながりなら子も納得するかと考え「カーズ」を流してみた。
再び子の視線は画面に釘付けになった。
涙もすぐに乾いていた。
勘の良い人ならわかると思うが、次は「カーズ」ブームが訪れた。
朝から「カーズ!カーズ!」と絶叫するようになり、私も知らなかった「メーター」と言うキャラまで認識し始めた。
先日、暖かくなってきたので、半袖の服を見に行くと、「カーズ」の服があった。
喜ぶだろうと思い、子に見せた。
カーズであることは瞬時に理解し、服を手に取り、まじまじと見て、悲しそうにこう言った。
「マック」
この「マック」というのは主人公の車を運んでくれるトレーラーのキャラなのだが、それが描かれていないと、一瞬にして不機嫌になった。
夫婦の間では、その服は子の鶴の一声で却下となった。
2歳になって数ヶ月が経ち、噂には聞いていたがイヤイヤ期というか、嫌とはっきり言ったり、自分でしたがることが増えたように感じる。
「何観たい?」と聞くと、「ニモ」や「カーズ」とはっきり答えるようになった。
「ニモ」地獄や「カーズ」地獄になることは減ったが、濃度が薄まっただけで、飽きていることには飽きている。
他に薄められるピクサー要素はないかと、レコーダーのリストを遡ってみた。
「トイ・ストーリー」があった。
しかも、1,2,3,4揃っていた。
グランドスラムである。
勘の悪い人でもわかると思うのだが、「トイ・ストーリー」ブームが訪れて、現在、我が家は「トイ・ストーリー」地獄と化している。
「トイ・ストーリー」のイラストのリュックを買わされた。
「トイ・ストーリー」の柄の水筒を買わされた。
バズ・ライトイヤーの靴下を買わされた。
「何観たい?」と聞くと、
「んー」と言って一丁前に悩むようになった。
そして、最近は、決まってこう言う。
「んー、ばじゅ、か、ばじゅ、か、、、ばじゅ」
全部「トイ・ストーリー」やないかい。