「Veni,vidi,vici」
あいつの社会の窓いっぱいに
ピーナッツをつめこんでやりたい
きて、みて、かつて
未来予想は地図のうえもだえている
時そばのチャリティコンサート
車輪の下からゲーテが顔を出して
もっと光を、とつぶやく
明日じゃないきょうを
ゆっくりいちまいいちまい剥がしてはまとう
走馬灯のあわい、銃口すらほんのりとあたたかい
ハロー、ハローメイデー
りんごはよるべなき重力とおどり
わたしたちはレニー・クラヴィッツの残響音に落書きをのこす
と、ラベルなき名前が
展覧会のゆううつへつらなって
幽霊とそれ以外のものをへだててゆく
動詞よ、副詞よ、形容詞よ
なさけない顔したひびの切り口に惚れろ
トリックもギミックもひわれたのち
知らない血のなかへ帰って消える