「ほんとうのこと」

ほんとうのことをね、
いいたいんだ
弾き語りじゃない、意味が足りない
そもそもぼくに、つける嘘はない

ロボットをそっと起動する
もそっとわかりやすい評価値でいきたい
かい？
合図・ワイド・シャット
カーテンはしめられたまま

ほんとうのことをね、
いいたいんだ
いいタイミングで、いいまわして、きみのいいぶんはなしで
そもそもぼくに、つける嘘などない

地雷原てりつける太陽
足底　ひからびた讃美歌のよう
ひらいてはむすぶ畢竟必要なこころもよう
つんざいた耳たぶや頬、その先の音に用
がある

穏当なことばで、
伝えたいとおもわばおもえ
わたしたちは音楽であるが
わたしたちはコンパクトではない
混濁した意識のきみがわるいな
ギミ・プリテンダー
エンター・ザ・センター
アンテナはとっくに雷のなかへ

きえた

いま、いま以外が

透徹する
どうとでもつながりゆく街に残像
アイソレーション、半夏生、しがんでしまう片方のえくぼ
ぼく、まだ、うたえるよ？

ほんとうのことをね、
はなしたいんだ
てのひらから
わたしたちは音楽であるがコンパスではない
航路磁針はしらない

ほんとうのことばで
きみとたわいもない
話がしたい