「ヒーローを待たずに」
きみは
そう、ぞう、せんのうえ(は)しりだした
マニュアルで踏めないアート・ブレイキ
チュニジアの夜からはいたむ、つくろうたむを、
きりきりまわします kick it,kick it.
夢ばかりが途中棄権するさようなツアーだ
あらぶるミッドナイト、ハイハット気づくすねた顔したスネアドラムが御託をならべて
密度だけやさしく融和してゆく
メッセージなんていらない
jazzはジャストナウを綯う禍福のようにしんしんとしみわたっていく
きみのおっぱいがひらがなみたくやらかかったことや
きみのちょっとだけしゃしめいたシャビーシックもさあ、
いこう、いこう、
ひとつの言い訳もここにはなかった
精神的嘔吐、まにあうだろうか
エコノミークラスに排除されたアニマル
わたしたちはまだ、何度だってまちがう
る、さくて
声をあげろよ
おざなりな交差点で拾った
じどうてきに、あるくにほんのあしだけ止まらなければしなない
しがない、しがんだ、しだけが対向車線でわらう
ヒーローを待たずにわたしは
すくいにいく、ときめた