「しじんろう」

しじんろう、
そなたはうくつしい
あ、
いいまつがえた
うえでおわれない書割
くのうは一定、けんそうにまぎれこむ

最終電車はすどおりしてゆくせかいのせなかをそっと撫でながら

タンギングする、地表のにおい、つ、ち、でかたれないとしても常に十重二十重 うたがいなき問いをうたがえ

なんにでもなれるし、濡れるなら盛大に濡れろ
べろにひっかかったねんどのようだ
反射神経がちっそくして今日もちいさく死ぬ
ひかんてきかんそく しがんとひがんであいましょう
そこへ
ふるえてろ、未来
変則的にほつれてゆく
まだ見ぬむくつけき目ん玉をもって
やわらかなゆめのなかよこぎる
雷鳴、なりやまず 縷々とつづいてゆくだけの連鎖反応
ロボットにはないしんぞうをにぎりしめる

あいとはこうどうではない
それでもとおく、指板にかかったままのわおん




    

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