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向き不向きって、実は他人が決めるものなのかも

Nさん「うかいさんは、ことばを扱う仕事のほうが向いていると思います。」

これは、14年前にNさんという方が、僕に言ってくれたことばです。当時の僕といえば、東京から失意のうちに故郷である滋賀に帰ってきていて、心機一転、滋賀での勤めを考えていた頃でありました。

当初は、大きくて丈夫な体を活かして、力仕事を考えていました。でも、相談したNさんは、「うーん…」と、考えて、上に書いたことばをかけてくださいました。

Nさんと僕との信頼関係の話は今日はおいといて、そのことばを聞いた時の僕は、「ああ、なるほどですなぁ。そして、うれしいですなぁ。」

そう思いました。それからほどなく、老人介護施設の介護職、認知症棟担当の勤めにつくわけですが、身体介護はさておき、認知症のおじいさんおばあさんとのコミュニケーション(わかちあい)は最初の頃から、上手に果たせていたように思いだします。

そして退職するまでの6年間、身体介護はさておいて(さておきすぎ)、認知症のおじいちゃんおばあちゃんのアイドル(!)の自覚を持って、自分なりに勤めあげたつもりです。ある一定以上の評価もいただいていました。

で、まぁ、今日は何が言いたかったかというと、
向き不向きって、自分で決める人が多いと思うんですけど、
ほんとは他人が決めることなのかもしれないですね。

信頼関係にあるメンター(助言者)という存在は、
なかなか見つけるのは簡単ではないかもしれません。
僕には運よくいました。

人の話を聞くということ。
大量の知識の下支えがあるということ。
数多くの推論の数を重ねられるということ。
メタ認知(自分を鏡に映すこと)ができるということ。
感情のコントロールができるということ。

ことばを扱う仕事を通して得たこれらの能力を持って
僕は、より誰かのために働きたいと思っています。

無鉄砲に、新しい分野に進むのもよしでしょうが、時間は有限です。
努力は環境についてくる。要は、いかに自分が活かしやすい環境に身を置けるかどうか。方向性的に、向いている世界に身を置けているので、Nさんには、ほんとに感謝しています。 

ということで、明日もことばの世界で生きていくために
今日も読んで、考えて、書いてみます。
ちょっとずつ背伸びして、進歩・進化・変わり続けよう。

見上げると、やっぱり空は青いから。

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