選挙とテレビ報道…

10月27日は「全国黒猫の日」だそうですね。

それはそれとして。

今回の衆議院議員選挙で、石破自民党総裁は、政治資金収支報告書に不記載があった旧安部派の議員を「裏金議員」として、公認を与えず比例名簿にも載せませんでした。
結果、半分以上落選したようです。

とくに支持者ってわけではないけれど、この、処分の「二度打ち」(すでに前総裁も処分していた)が報道されたとき、
「まるで小泉首相のときの郵政選挙みたいだな」
って、なにかいやーな気分になりましたね。

2005年。
小泉純一郎首相は、きもいりの郵政民営化法案に反対票を投じた議員を落選させるべく、彼らを非公認としたうえ、彼らの選挙区に公認の対立候補(「刺客」)を送り込み、大量に当選させた(小泉チルドレン)。

当時、マスコミの煽り方も凄かった記憶があります。
選挙の前後、あからさまではないにしろ、賛成派は正しくて善!、反対派は頭が古くて悪!という単純な二項対立で、面白おかしくショーアップ。
「刺客」を正義の執行人みたいに持ち上げ、「刺客」を送られた側に対しては、かなり嘲笑的だった印象です。
郵政民営化そのものの是非ではなく、賛成派・反対派の人間の動向を追いかけて、わーわー騒ぎたてていました。

マスコミは、芯を食った報道をせず、ずれたところに「問題」を設定し、それをひたすら賑やかして、ナラティブの流布や、宣伝にいそしむ。
ずっとそんなふうです。

選挙速報番組で、不記載があった前議員(自民党のみ)の名前に「裏」とか「裏金議員」とかマークを付けていたというのも、悪ふざけがすぎるというか、下品だなあと思ってしまいます。



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