イギリスの天気予報の英語表現#2 雨
今回は雨についてです。日本語で雨に相当する言い方はRainでしょうが、Showerもよく使います。なお本記事はイギリスの天気予報を理解するための英語表現の話であり、気象情報の提供や気象学についての専門知識を提供するためのものではありません。ご理解のほどよろしくお願いします。
Rain とShowerの違い
Met Office (イギリスの気象庁)の公式ページに違いの説明がありました。
"Showers imply the weather will change a lot during the day with rain on and off, whereas rain will bring continuous wet weather for hours at a time, and then it will clear."
雨がふったりやんだり時間で変化する場合はShower,しばらくの間連続して降っているようならRainということでしょうか。
Rainの英語表現いろいろ
Heavy rain 大雨
Light rain 小雨
patchy rain これは地理的なもので、一部の場所で雨だが他の場所ではそうではないということですね。
outbreaks of rain 突然の雨 にわか雨
a band of rain 降水帯
Showerの英語表現いろいろ
さっきまで晴れていたのにちょっと雨がザーと降ったらまたやんでしまった。そんな感じですかね。occasional showersというと晴れの中で時々雨さっと雨が来るという感じでしょうか。フットパス歩いているといつもこんな感じですね。さっきまで晴れていたのに天気雨かと。Rainというのは一日中連続的に降っている感じでしょうか。
odd shower
Shower自体があまり連続しない雨の降り方なのですが、Showerの中でもときどき降る雨はodd showerとなります。しばらく雨降らないだろうと油断していると予想外に雨が降ってきたような感じでしょうか。
occasional showers
これは時間的なもので、ときどき雨ということですね。
scattered showers
これは地理的なもので、ある場所では降るがある場所では降らないようなケースです。日本でもところにより雨とか天気予報の表現はありますね。
isolated shower
これも地理的なものですね。局地的な雨ということです。
blustery showers.
雨の風のセットですね。日本語では横殴りの雨という表現がありますが似たようなものでしょうか。
ちなみにshowerは数えられる名詞です。Rainは不加算名詞ですよね。例えばcloud with a few showersのように複数形でつかいます。Showerはふったりやんだりするので数えられるのでしょうか。
Shower とRainの組み合わせ
rain shower これはShowerのようにザーと急に降ってきますが、量的にはRainのようにしっかり雨が降ってくる様子なのでしょう。さらに量に対してLightやHeavyが付けれます。
light rain shower
heavy rain shower
Rain以外にも空から降るものならShowerの組み合わせはあります。
Sleet shower
Hail shower
Drizzle(霧雨)
日本語でいう霧雨ですね。雨の水滴の細かさがより細かいものです。
Drizzle は単独で使われることの方が普通ですが。
Freezing Drizzle というと雨が降った箇所で凍ってしまうような状態でしょうか。
コラム なぜUKでは傘を差さないの?
そもそも、このことをイギリスでは疑問に思う人がすくないような気がしますが。私の経験からの分析では以下の感じです。
Showerのように雨が突然来る
1日の中でも時間単位で気象が変化するのでいちいち準備できないし、気にしていたらきりがない。
例え降ったとしても、少し待てば状況変化し小降りになる。
雨対策
雨がしっかり降る日は歩かず最初から車で移動する。(郊外)
上着はそもそも防水が考えられているものを着ている。
傘の効果
傘を差しても風で横から降ってくるので意味がない。
傘が風ですぐ壊れてしまうので使いたくない。
ちなみにフットパスでは傘ではなくかっぱですね。風で横から降ってきますから。WalesやLakeDistrictでは海で湿った風が山に向かってくるので土砂降りになることがあります。車のワイパーを高速にしたのに前が見えず停車したことがありました。フットパスでも標高の高い場所では万一に備えて非常用のツェルト(小型のテント)を持っていくといいと思います。