イギリスで運転する 踏切編
イギリスの踏切(Level crossing)
イギリスの鉄道(National rail)にも踏切(Level crossing)はあります。日本よりは数は少ないと思いますが地方にはたくさんあります。
このNoteはイギリスの踏切について、いろいろなタイプがあり、すべての注意点を説明はできないので詳しい踏切での安全運転の方法は以下の公式ページをご参照ください。
イギリスの踏切(Level crossing)での交通ルールもhighway codeをご覧ください。
警報機付き踏切(Active crossings)
これは日本と同じように遮断機、警報機が付いている踏切です。列車が来ると踏切が鳴り、遮断機が閉まるというものです。
ハーフバリアという入る側だけ遮断機があり出る側には遮断機がないものが結構あります。踏切内に閉じ込められる心配がないのはいい点ですが、歩行者等が逆側から侵入できてしまうという問題もあります。
警報機の音も閉まりかけの最初はなっているのですが遮断機が閉まりしばらくすると音がしなくなります。これは日本とは違いますね。とにかく日本の踏切と違い列車はなかなか来ません。そのつもりで気長に待ってください。
警報が鳴っていなければ手前での一時停止は不要です。(警報が鳴っていたら当然ながら止まってくださいね。カメラで違反車をチェックしています。)市街地だと踏切の出たところで渋滞があったりするので少し速度を落として出口に十分なスペースがあることを確認してから踏切を渡ります。
How long until the train actually arrives?(列車が来るまでの時間は)
日本との違いは1本の列車でも踏切が閉まる時間が長いこと。すぐ来ることもあれば、場合によっては5分くらい待たされることがあります。駅に止まる列車もあり、また高速で走る列車もあるのに、踏切の鳴りだす地点が共通でかなり離れているのだと思います。日本のようにどちらの方向から列車が来るのか表示されるものはありません。
踏切近くの黄色の電話から信号係(signallers)に電話して許可を得てから渡る必要があるものもあります(大型車など)。そのような場所では踏切近くに連絡するように指示が掲示されていると思います。
なお電話機がない踏切で車が動けなくなった場合は車から降りて安全な場所ですぐに携帯で警察(999)へ電話することなります。(車に発炎筒はついていませんし、踏切に障害物のセンサーもありません)
水路の踏切
なんと鉄道だけでなく、水路(運河)にも踏切があります。
運河や川の橋が可動橋になっていて、船が通行するときは道路の橋が動きその間は、踏切が閉まるのです。
見た感じはふつうの鉄道の踏切のデザインですが、脇を見ると線路がなく川になっていました。
警報機なし踏切(Passive crossings)
これは日本でいう第4種踏切で警報機や遮断機がついてなく人や車が渡る前に列車が来ないことを確認してから渡ります。
遮断機なし踏切を車で渡る場合、道にゲートが付いているものがあり、自分でゲートを開けてから渡ります。ゲートは開けたら渡り終えたら必ず閉めてください。
標識にある、Stop - Look -Listen の標語のように、渡る前に立ち止まって左右を確認して、さらに音も聞くということです。列車のホイッスルやアラームが鳴ったり、列車の音(ディーゼルなので走行音が大きい)がしないか確認します。
大きな車や農耕者の場合は、ゲートの近くにある黄色い電話で、信号係(signallers)に電話して列車が来ないことを確認するものがあります。電話をすると信号係に連絡することができ、線路を渡っていいかを確認します。渡り終わってゲートを閉めたら、渡り終わったことを電話します。
歩行者が踏切を渡るには
自動車の運転の話ではないのですが、本Noteのテーマでもあるイギリスのフットパスを歩いていると、よく線路の横断する箇所に出くわすのですが、警報機も何もないところが多いです。さきほどのStop - Look -Listen の標語の原則で、左右と音を確認して渡ります。特にゲートのある場合はゲートを開ける前にまず確認、さらに準備ができて渡り始める前に左右を再確認して列車が来ないことを確実にチェックしましょう。
おまけ 有人踏切
今となっては数はとてもとても少ないのですが、有人踏切もあるようです。踏切係はイギリスではCrossing Keepersと呼ばれるようですね。
私も実際の有人踏切はみたことがないのですが、踏切を閉める様子をどなたかが動画をあげていたのでご興味あるかたはどうぞ。この方のチャネルは踏切ばかりたくさん動画があり本当に踏切愛あふれるチャネルです。